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これからのロレックスの話をしよう アフターコロナ期における相場動向と未来予想図

今、世界を未曾有のリスクが覆っています。そう、新型肺炎コロナウイルス(COVID-19)の存在です。

各国で感染防止対策として出入国を厳格に制限しており、国際的な人の行き来もきわめて少なくなりました。

こういったインバウンド減少に加えて、3密(密閉空間・密集空間・人との密接)を避けるために宴席や外出の自粛が進み、国内でも人の移動は最低限となりつつありますね。

 

そんな中、時計業界でとみに話題となるのがロレックス相場です。

ロレックス相場はこの6年間、かつてないほど高騰を遂げました。しかしながらインバウンドの著しい減少および先行き不透明な社会における景況感の停滞等が原因で、この高騰に急ブレーキをかけるのではないかと囁かれます。

実際、わが国でも新型コロナウイルス感染者数が激増し、7都府県で緊急事態宣言が発令された2020年3月~4月。ロレックス相場は大きく下落しました。

ただしこの時、「ロレックス相場はすぐにまた上昇する」と言った見方が少なくなかったことをご存知でしょうか。

この予測は的中し、5月のゴールデンウィーク明け頃からV字回復

今では2019年の「ロレックス相場の黄金時代」を追い越す勢いで急騰を続けています。

 

いったい、今ロレックス相場に何が起きているのでしょうか。また、「今後のロレックス相場」も気になるところ。これからロレックスを売却しようとお考えの方は迷ってしまいますね。

世界の不確実性が高まる現在、過去のセオリーでは未来予想図を描くことが難しくなりつつあります。

今売るのが吉か?待つのが家宝か?

 

そこでこの記事では、東京 銀座に買取サロンを構えるGINZA RASINの鑑定士およびバイヤー30人からの考察をもとに、コロナ禍におけるロレックスの相場動向と、これからのロレックスがどのような相場を築いていくかを解説いたします!

なお、本稿のタイトルはマイケル・サンデル教授のベストセラー邦題『これからの正義の話をしよう 今を生き延びるための哲学』をオマージュさせて頂きました。

該当著書のように、 アフターコロナ期の様々なロレックス相場の形を提示していければと思います。

ロレックス デイトナ 116500LN

※掲載する情報は2020年8月現在のものとなります。

※ロレックス等、高級時計の買取査定額を保証するものではありません。参考程度にお読みください。

 

コロナショック・ウィズコロナ期のロレックス相場で起きていたこと

まず始めに、コロナショックが起きてから・そしてウィズコロナ期にロレックス相場がどのような動きをしていたかを解説いたします。

 

①コロナショック下の時計業界

2019年は、疑いようもなく高級時計市場が拡大した一年でした。

スイス時計協会が発表した「スイス時計輸出状況」によると、輸出総額は217億スイスフラン(約2兆4520億円)。これは2018年と比較すると2.4%の増加となります(もっとも、下半期に落ち込み、それは香港デモの影響と語られていますが)。

日本国内に目を向けてみても、消費増税前の駆け込み需要によって、様々な産業が潤いました。

10月に入って増税が施行されると一時消費が落ち込んだものの、すぐにクリスマスやボーナス時期を迎えて回復。また、香港への旅行控えが中国で広まったことで、逆に日本を始めとしたアジア圏へ観光客が流れ、2019年のインバウンドは増加。過去最高の3,188万人を記録したことは事実です。

こういった背景が消費を後押しし、結果として高級時計市場は著しい成長を遂げました。

お勧め買取店選び 販売ルート

しかしながらこの黄金時代を一変させたのが、新型コロナウイルス(COVID-19)です。

コロナウイルスはもともとは1960年代に発見されており、SARS(サーズ;重症急性呼吸器症候群)やMERS(マーズ;中東呼吸器症候群)などで甚大な被害を与えてきました。そして2019年末に中国 武漢で新型が発見。以降、アジア圏のみならずアメリカ、中東、ヨーロッパ等世界中で猛威を振るう恐るべき感染症として今なお私たちの生活や身の安全を脅かしています。

 

そんな新型コロナウイルス、2020年明け早々から世界経済に大打撃を与えています。

冒頭でも言及したように、国際的にも国内でも人の移動が激減し、さらに宴席や外出の自粛によって多くの飲食店・百貨店は大打撃を受けている状況です。4月にはついにわが国でも緊急事態宣言が発令され、2020年5月に全面解除されたものの、予断は許さない状況ですね。

当然時計業界で打撃を受けたブランドは少なくなく、コングロマリットのリシュモンは売上高47%減(第一四半期)、スウォッチグループは46%減、LVMHは27%減(後者二つは上半期)を発表。

国内メーカーでもシチズンやカシオ計算機が赤字転落を公表しました。

 

②コロナショックとロレックス相場

コロナ禍は、ロレックス相場にも色濃く影響を与えています。

前項でもご紹介したように、2019年の高級時計市場の拡大に伴い、ロレックス相場もまた急激な上昇を遂げていました。中国・インド,そしてアジア圏を中心とした国々で急速に需要が高まったこと。加えて日本国内では円安が追い風となったことが大きいでしょう。

ロレックス デイトナ 116500LN

ロレックス相場高騰のピークは2019年3月バーゼルワールド前後~6月頃、と言われていました。とりわけ5・6月はロレックス史上「過去最高値」となる相場を叩き出すモデルが続出

参考までに同時期の新品並行相場を記しますと、デイトナ 116500LNの白文字盤に至っては300万円超!黒文字盤も290万円台と高値。続くGMTマスターII 126710BLROは230万円強。サブマリーナ 116610LVは200万円超などなど・・・なかなかに、驚くべき相場です。

エクスプローラーI 214270やエクスプローラーII 216570,サブマリーナ ノンデイト 114060等、これまで「人気はあるが大きな相場高騰はしない」と言われてきたモデルや、デイトジャストといったドレスラインも釣られて相場を上昇させることとなりました。

ロレックス相場 2020年

ちなみに、その直後の6月中旬~9月の3か月間で、実勢相場が大幅に下落することとなります。

要因は色々と言われていますが、高くなりすぎてしまって一般消費者からの需要が低減したことが大きいと思われます。

しかしながら9月に入ると一転相場が上昇。消費増税前の駆け込み需要、そしてその後の年末商戦にかけて、大きな伸び率を記録しました。

 

コロナ禍は、そんなロレックス相場に急ブレーキをかけることとなります

新型コロナウイルスが認知されたのは2019年末でしたが、実際のロレックス相場への影響は2020年2月頃からだったと記憶しています。

このブレーキは、前述の通り、人の行き来が制限されているためです。

日本のみならず各国に言えることですが、ロレックスの購入者はインバウンドーとりわけ中国―に拠るところが大きかったことが否めません。

銀座 時計買取店

加えて、緊急事態宣言やロックダウン下において販売店が休業を余儀なくされたこと。そしてこの休業による経済活動の停滞、および新型コロナウイルの脅威によって社会全体の景況感が悪化し、高級品に対する買い控えが起きていることも急ブレーキのきわめて大きな要因でしょう。

さらに日本国内では円高が急加速したことでも並行相場を大きく下落させることとなります。

と言うのも、海外輸入品は為替と相関関係にあるからです。対ドルで円安になれば輸入品は高くなりますし、円高になれば国内価格は下がります。

これは、2008年にやはり世界を震撼させたリーマンショック後の社会からも容易に想像がつきますね。

2020年3月から目に見えて急落が続き、4月に入ると、デイトナ 116500LNは40万円ほども相場を下落させ、GMTマスターII 126710BLROは30万円程の下落となりました。

 

③ウィズコロナ期のロレックス相場

このように、コロナ禍において大きく下落したロレックス相場。

しかしながら、2020年5月、ゴールデンウイークが明けた頃でしょうか。ロレックス相場は突如としてV字回復を遂げます

この相場回復は一転して「上昇」となりました。しかも今なお留まるところを知らず、デイトナやGMTマスターIIといった人気モデルが「ロレックス相場の黄金時代」と呼ばれた2019年を追い越す勢いで急騰しているのです。

以下に、主要モデルの直近一年間の販売価格推移を掲載いたします。

 

◆デイトナ 116500LN 白文字盤

116500LN

デイトナ 116500LN

出典:https://kakaku.com/item/K0000866568/pricehistory/

 

◆デイトナ 116500LN 黒文字盤

116500LN ブラック

出典:https://kakaku.com/item/K0000866569/pricehistory/

 

◆GMTマスターII 126710BLRO

126710BLRO

出典:https://kakaku.com/item/K0001060167/pricehistory/

 

◆GMTマスターII 126710BLNR

ロレックス GMTマスターII 126710BLNR

出典:https://kakaku.com/item/K0001144053/pricehistory/

 

◆サブマリーナ 116610LV

116610LV

出典:https://kakaku.com/item/K0000098532/pricehistory/

 

◆サブマリーナ 116610LN

ロレックス サブマリーナ デイト 116610LN

出典:https://kakaku.com/item/K0000098531/pricehistory/

 

◆エクスプローラーI 214270

ロレックス エクスプローラー 214270

出典:https://kakaku.com/item/K0000866584/pricehistory/


◆エクスプローラーII 216570

216570

出典:https://kakaku.com/item/K0000237647/pricehistory/

※グラフは黒文字盤ですが、白文字盤と大幅な価格差はありません。ただし白文字盤の方がジワジワと相場上昇しています。


このように、従来からの人気モデルのほとんど全てが価格を上昇させています。

デイトナやエクスプローラーI・II等は、2019年6月の「過去最高値」をまた更新してきました。

さらにエアキングやミルガウスといった、これまで相場は大きく高騰してこなかったモデルの上げ幅も目立ちます。

 

◆ミルガウス 116400GV Zブルー

ロレックス ミルガウス 116400GV

出典:https://kakaku.com/item/K0000640685/pricehistory/

 

◆エアキング 116900

出典:https://kakaku.com/item/K0000866570/pricehistory/


なお、このビッグウェーブの中心はステンレススティール製スポーツロレックスですが、デイトジャスト等のドレスラインからスカイドゥエラーやヨットマスターIIといったハイエンドライン、さらにはヴィンテージ・ポストヴィンテージ時代の個体にまで波及しています。つまり、全体的に上昇している、ということ!

新型コロナウイルスは収束する気配がなく、ますます社会が混乱に陥っているウィズコロナ期。

にもかかわらず、なぜロレックス相場は上昇に転じたのでしょうか。

次項で、GINZA RASINの買取サロンスタッフ30人が考察した要因をご紹介いたします!

 

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なぜコロナ禍でもロレックス相場が上昇しているのか?

それでは、当店でロレックスの売買に長年携わってきたGINZA RASIN買取サロンスタッフが考察した、コロナ禍でのロレックス相場の上昇要因についてご紹介いたします!

回答サマリーはこちら。

①ロレックスの工場停止による減産
②仕入れの制限
③需要回復
④その他

それぞれを、スタッフからのコメントと共にご紹介いたします。

 

①ロレックスの工場停止による減産

ロレックス

出典:https://www.rolex.com/ja

今回、ロレックス相場上昇の要因として挙げられた声で、最も多かったのはこちらの「減産」でした。これは、3月~4月のコロナショック期にロレックス生産量が著しく減ったことを指しています。

 

背景として、新型コロナウイルスの脅威の一つ・きわめて強い感染力があります。

感染経路は主に飛沫や接触。だからこそ繰り返しになりますが、人の行き来が制限され、人が一か所に密集しないような対策が採られます(3密の回避)。

その対策の一環として各国では緊急事態宣言の発令やロックダウンが実施されることとなりました。

飲食店やショップは休業。最低限の日用品や食料品の売買を除き、実質経済活動のストップが余儀なくされました

 

これは、時計の聖地スイスでも同様です。

スイスでは3月16日に非常事態宣言が出され、翌17日より時計メーカーの工場も宣言に倣って閉鎖するところが少なくありませんでした。

ロレックスもやはり3月17日からジュネーブ,ビエンヌ,クリシエに構えている工場を閉め、10日間の休業を発表します。

なお、当初10日間だった閉鎖は、結果として45日間に延長。この間、完全にロレックスからの供給がストップすることとなりました

つまり、市場に流通する頭数が否応にも減少し、世界のロレックス需要に全く追い付くことができなくなったということです。

 

ロレックス ムーブメント Cal.3132

もともとそう多くはないロレックスの製造量。ロレックスは上場企業ではないうえに秘密主義者のため、正確な年間製造数はわかりませんが、約70万個程度と言われています。

そこへきて工場閉鎖により、2020年における製造時間の12%以上が削減されたとのこと!現在の市場は、ロレックスが圧倒的に枯渇している状況なのです。

これは、もともと品薄が顕著であったスポーツロレックスで急加速しました。もともとスポーツロレックスの近年の相場高騰は、需要と供給のバランスが崩れたことに起因しますから、新しい話ではないでしょう。ただし、未曾有の事態によって、さらに急加速することとなってしまったのです。

 

上記の減産が、ロレックス相場を根底から押し上げている、と見るプロは少なくありません。
いくつかの声をご紹介いたします。

「緊急事態宣言発令時は、需要も同様に減るから相場はむしろ落ち着くと思われた。しかしながら蓋を開けてみれば、依然としてロレックス需要は高い状況が続いている。弊社の販売店でも、売れ筋がロレックスというところは変わらない。

こんな状況下で供給がストップしたら、相場は上がって当然。ただし、同様に供給を止めた他ブランドの相場は大きく変動していないところを見ると、ロレックスならではの現象なのだろうとは思う」

「感染拡大期に比べるとヨーロッパでの生産量は回復したが、ウィズコロナ期も引き続き国内流通量は枯渇すると見られ、しばらく価格高騰が続くのではないか。

世界的に見ても中韓、欧州は収束傾向にあるものの、アメリカやブラジル、インドでは感染拡大が続いており、今後アフリカの感染拡大が懸念されるなど、新型コロナウイルスの影響は長期化が予想される。収束なくして流通量の安定はありえない。

ただし、アフターコロナ期に入ると現在より国内流通量は安定するため、価格も落ち着くと思われる」

「輸入量が少なく、新品が全く回ってこない。新品に関しては、全てのモデルで値段が上がると思って良いだろう」

 

②仕入れの制限

ロレックス 時計店 在庫

前項で解説した「供給ストップ」と同時に、仕入れ手段が制限されていることもロレックス相場を高騰させました。

現在時計店が商品を仕入れる手段は、「業者仕入れ」と「個人買取」があります。このどちらも滞っている状況がコロナ禍で続いています。

 

まず業者仕入れですが、こちらは①でもご説明した通り、人・モノの行き来が制限されているため。ロレックス自身が供給を止めていたことに加えて、業者が海外市場で仕入れることができず、そもそも市場が開かれず(最近ではオークションや市場もWEB上で開催されるようになりましたが)。

これに加えて、「不要不急の外出自粛」によって、個人買取も減少しています。

個人買取は、お客様が所有している時計を実際にお持ち込み頂き、鑑定士が査定を行ったうえで買取金額を提示する、といった手法が一般的です。

つまり、個人のお客様がショップまで出向かないといけないパターンが多いです。加えて対面接客としているところも少なくなく、新型コロナウイルスを警戒した顧客の持ち込み数が減少傾向にあるのです(ロレックスに限った話ではありません)。

リアル店舗での買取のみに依存している企業は苦しいところでしょう。

一方でインターネット上での買取は堅調とも言われています。

これは、ショップから無料の梱包キットをご自宅にお届けし、売却したい時計をキットに詰め、送り返すという手法です。宅配会社によってはご自宅まで荷物を受け取りにきてくれるため外出の必要はなく、また、ショップの人間とも接触する必要がありません。

しかしながら、高額商品になればなるほど、インターネット買取が敬遠されることは事実。「高額品を郵送で送るのが心配」という声があるためです。

そのためロレックスのインターネット買取のパイはそう大きくはなく、買取総額として見るとコロナ以前と比べて著しく苦戦している企業が多いのです。

この個人買取の減少が与えた影響は、「仕入れが減って流通量が減少⇒ロレックス相場が高騰」というだけではありません。むしろ、個人買取の苦戦によってロレックス相場はさらに吊り上げられたと言っていいでしょう。

と言うのも、買取に苦戦する企業が在庫維持のために、欲しいモデルの高価買取を実施せざるを得ず、その企業の買取価格に他店も負けじと倣い、結果としてロレックス相場をどんどん高騰させているのです。

ロレックス

 

さらに、前項でも簡単に言及しましたが、新品流通量の激減で仕入れ制限は緩和するきざしがありません

この新品流通量激減もまた、コロナ騒動以前から見られていた事象でした。ここ一、二年はまさに「枯渇」と言って良いでしょう。
なぜならロレックスが転売対策として、新品販売時にメーカー保護シールを剥がしたり、ブレスレット調整を義務にしたりと、新品と呼ばれる個体が市場に出回ることを阻止したためです。

 

製品(特に新品)流通量が枯渇すればするほど、さらに高騰に拍車がかかるのが高級時計市場です。

なぜなら時計は精密機器。パソコンやカメラ、オーディオなどを見てわかるように、精密機器は新しければ新しいほど価値を持ちますね。これは時計でも同じことです。

もちろんロレックスなど人気ブランドであれば時間が経っても高い価値を誇ります(資産価値やリセールバリューと呼ぶ)。でも、保証書の日付などによって新品・未使用品・中古品などに分類され、当然ながら古いほど買取価格は下がりがち。

市場ではますます「新品」への需要が高まり、その熱がロレックス相場を釣り上げる・・・否応なしに、そんな「お決まりコース」に巻き込まれているのがロレックス相場と言えるでしょう。

 

以下に、当店スタッフからの声を掲載いたします。

海外との行き来が以前の状態に戻るまでは相場はどんどん上がっていく。消費者がどこまで追って来れるか。(在庫を)持ってる店が強い店と言う分かりやす図式が続く

「ロレックスが行う購入制限の影響は、ある程度コロナが収束したとしても続いていくだろう」

「以前から当てはまることだが、ロレックスは業者間で取り合いになる時計。コロナ禍で、その争奪戦が激化しつつある」

 

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③需要回復

ロレックス相場 2020年

コロナショックの頃、まず言われていたのが高級嗜好品の買い控えでした。

景気が急速に悪化していたことに加えて、緊急事態宣言下で正規店も並行輸入店も各社営業を自粛しており、主要ショッピング街への客足は遠のいていったことが要因です。東京 銀座しかり。中国 上海やアメリカ ニューヨーク、イギリス ロンドン、時計の聖地スイス ジュネーブしかり。

しかしながら蓋を開けてみれば、予想よりはるかに早く需要が回復することとなりました。

全ての高級品に対して需要が完全に戻った、というわけではありません。ただ、ことロレックスに関して言えば人気は相変わらず健在。ゴールデンウィーク明け頃より、ロレックスは飛ぶように売れる勢いを取り戻しました。

この背景には、時計の購入が、ECサイトではきわめて好調だったことがあります。

日本流通産業新聞の特集によると、越境EC(インターネットを使った国際的な商取引のこと)においては各業界で新型コロナウイルスの影響は限定的とのこと。

「宅経済」「おこもり需要」などと言った用語も出始めており、各社がeコマースへ活路を見出していることがおわかりいただけますね。

高級時計 買取数ランキング

余談ですが、新型コロナウイルスによる様々な副作用が社会を席捲していますが、「新しい生活様式」によるいくつかの効能も見出されました。

その一つが、eコマースの拡張ではなかったでしょうか。

ラグジュアリー産業は、これまで正規のオンライン販売に対して及び腰な側面がありました。

「伝統」「格式」を重んじる風潮が存在していたこと。加えて高級時計は商材の性質上、「実物を見て・触って・試着してみたい」といったニーズが少なからずあることが関係しています。

しかしながら現在、多くの高級時計ブランドがeコマースに参入しています。参入せざるをえなかった、ということもあるでしょうが、ウブロやタグホイヤー,ブルガリ,カルティエにIWC(IWCは国内は未着手)等、多くのブランドがオンライン上での販売をスタートさせている現状があります。

もっとも、ロレックスは今のところは実店舗の販売のみですが、高級品の新たな購買スタイルが確立されていっていることは間違いないでしょう。「ネットで高級品を買うなんて」という時代は、もはや終わったということです。

 

加えて、中国の経済活動がいち早く再開されたことも、ロレックス需要を底上げする大きな契機となりました。

新型コロナウイルスが最初に発見されたのは中国 武漢と言われており、まだ世界に蔓延する前は中国が最も大きな影響を受けているとも言われていました。しかしながら中国政府はウイルスの封じ込めに成功したと表明。じょじょにですが個人消費も回復しつつある今、世界の市場経済をリードする存在に返り咲きました。

ちなみに中国はeコマース市場も非常に大規模ですね。既にいくつかのブランドは、中国でのオンライン販売の展開を積極的に進めています。

前述の通り、中国人需要が近年のロレックス相場の一端を担っていたことは間違いありません。その需要が復活したとなれば、現在のロレックス相場高騰もうなずけるものがありますね。

 

当店スタッフからの声は以下の通りです。

「当店でも通信販売での売上がきわめて高く、今後はeコマースが大きな柱となっていくだろう」

「今後、さらにロレックス需要は高まると思われる。なぜならロレックスへの購買意欲を刺激するイベントが控えているため。9月の新作発表に年末商戦・・・とりわけ新作の動向次第では、またロレックスへの注目度が集まっていくだろう。既に現在のロレックス相場高騰は、生産終了モデルへの予測・青田買いを含んでいると思う」

※例年3月のバーゼルワールドでロレックスは新作発表を行っていましたが、2020年は社会情勢等が影響して9月の単独発表にシフトしました。
ロレックスは新作発表があったモデルや生産終了したモデルの相場が高騰するため、それを見越して買いが集中していると思われます。

 

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④その他

ロレックス サブマリーナ 116610LV

コロナ禍にもかかわらずロレックス相場が高騰し続ける主な要因は、本項の①~③で解説してきた「需要と供給」で説明可能です。市場の原理とも言えますね。

圧倒的に高いロレックス需要は変わっていないのに、ただでさえ品薄のロレックス製品の供給は低減し、流通しなくなる・・・とてもシンプルです。

しかしながら、当店スタッフからは、また違った要因についても言及がありました。

その一つが、原価高騰―特に金価格の上昇―による価格改定です。

現在、金が過去最高値を更新しています。なぜでしょうか。

「金の価値」が高いことは世界共通であり、歴史的にも証明されています。
そのため世界情勢が悪化した時や現在のような感染症の広がりといった地政学リスクが高まるほどに、金価格は上昇するのです。

どういうことかと言うと、「世界共通の価値がある」「どんなことが起きても価値が落ちづらい」ゆえに、何かあった時のために買いに走る人が多いのです。

ロレックス 金無垢(ゴールド)

日本は「円」という強い通貨があるためピンとこないかもしれませんが、各国では手持ちの現金を金に換え、有事に備えることは非常に一般的です。これは、情勢が不安定な国であればあるほど強い傾向にあります。例えば直近では、2018年のトルコリラ暴落が記憶に新しいのではないでしょうか。

こういった国々では、100万円分の自国通貨を所有するよりも、金を買いに走るケースが多くなります。

そのため「安全資産」「有事の金」などと言われることも。
現在の不確実性の高い社会情勢を鑑みれば、当然と言えるでしょう。

そして、金の価格が上がれば、高級品の相場が上がります。なぜなら高級品は金やプラチナといった貴金属が使用されているためです。外装はステンレススティールだったとしても、針やインデックス、ムーブメントパーツには貴金属が使用されています。

ロレックス デイデイト

以上の金を主とした原価高騰を理由に、価格改定が行われるとまた相場を上げていくでしょう。

実際、2019年~2020年にかけて、ロレックスやチューダーを始めとした高級時計メーカーは「価格改定」の名のもと定価値上げに踏み切っており、もちろんそれだけが原因ではありませんが、時を同じくして相場が一挙に高まりました。

 

下記は、当店スタッフからの声です。

「原価高騰や為替によって相場が影響を受けているとは思う。もっとも、最近のロレックス相場はこういった細かな外的要因ではなく、圧倒的な品薄と需要で吊り上げられていると断言して良い」

 

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これからのロレックスの話をしよう~アフターコロナ期にこのモデルは上がる?下がる?~

新型コロナウイルスの影響で一時的に下がったロレックス相場が、一転して高騰を遂げていることを前項まで解説いたしました。

さらにこの高騰、留まるところを知りません。でもこの勢いは、いったいいつまで続くのでしょうか?

そう、今ロレックスユーザーや愛好家の関心の的は、ズバリ「今後のロレックス相場はどうなっていくのか」!もっと言うと、特定のモデルの相場が上がるのか下がるのかを知りたいですね。

そこで最後に、当店のスタッフが人気モデル別に、今後のロレックスの相場動向を考察してみました!「価格は上がる」「価格は下がる」「現状維持」から一つを選択してもらうと同時に、その理由も解説しています。

「今持ってるロレックス、売り時はいつ?」

「今後の資産価値に期待できるモデルが欲しい」

そんな方々は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

①デイトナ 116500LNの価格は上がる?下がる?

ロレックス デイトナ 116500LN

デイトナ 116500ln

圧倒的に今後も価格が「上がる」という回答が多かった現行デイトナ 116500LN!

キングオブクロノグラフとも称されており、スポーツロレックスきっての人気モデルと言えますね。

前述の通り、デイトナの実勢相場は現在300万円超え。2019年に過去最高値を記録した5月~6月にかけても300万円の相場を叩き出していましたが、当時は「さすがにもう上がらないだろう」と言われていました。

そしてアフターコロナ期にさしかかる現在、2019年を超える勢いで相場高騰・・・しかも、多くのバイヤーや鑑定士が口を揃えて「まだ上がる」と言っており、デイトナは今も昔もこれからも、「売るもよし・買うもよし」の安パイとして君臨しています。

 

スタッフの声はこちら。

◆価格は上がる派

「モノが少なすぎる。仕入れた傍から売れる。3か月後には年末商戦前ということで今後相場を上げる要素しか見当たらない

「新型コロナウイルスが収束するまでは、ゆるやかに上昇を続けていくでしょう」

新ギャラの登場で、さらに新品の相場が上がった。現在で既に10万程度売価が高く設定されている(新旧ギャラを比べた時)ただし、新ギャラが出回るにつれて次第に落ち着くとは思うが、今後3か月~半年程度は落ちないと予想」

※ロレックス・チューダーは2020年に保証書の仕様を変えており、日本国内での正規販売分は、7月から新ギャラ発行となりました。

「もし新作発表のモデルがパッとしなかったら、現行ナンバーワンのデイトナ高騰がしばらく続くだろう」

 

◆下がるまたは現状維持派

「さすがにほぼ上がりきった印象があり、これ以上は一般消費者がついていかないだろう。2019年の一時的な値下がり(6月~9月にかけて)も、上がりすぎた相場にユーザーが辟易した感があった。

新作発表でモデルチェンジするもの以外は基本現状維持かと思う(デイトナは恐らくモデルチェンジはまだ先)」

「2016年のリリース以来、ずっと値段が上がり続けていましたが、昨年の6月くらいから上がりっぱなしではなく、上がったり下がったりといった状態。

現行であることと、今までの相場の中で一番高いのが今なので、今後は少し落ち着く様に思います。

現在の流通量や、当店の8月に入ってからの販売をみても、今が天井のような気がします。」

「確かのモノは少ないが、冬にかけて感染は新型コロナの感染は拡大していくと思うので、需要がこれ以上上がるとはやはり考えづらい。もちろん急激に下がるということはないだろうが、一般消費者が納得する相場では既にない」

「この1年の値動きを見ても±30~40万円程度は許容範囲になってしまったが、逆にそれより大きく動くことはないだろう」

「ロレックス全体としてはじょじょに下落していくと思われるが、資産価値として広く認知されている116500LNは特に大きく値が下がることはなく現状を維持した価格をキープしそうです」

「一時的に下がっては元に戻るを繰り返しているので今後も260~300万前後で推移するだろう」

 

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②サブマリーナ 116610LNの価格は上がる?下がる?

サブマリーナ 116610LN

ロレックス サブマリーナ 116610LN

ロレックスを代表するダイバーズウォッチ・サブマリーナ。

グリーンベゼルの116610LVと比べて緩やかな値動きを続けてきましたが、現在の新品並行相場は間もなく150万円に手が届きそうという高騰ぶり・・・

この理由は、サブマリーナがダイバーズウォッチゆえに夏場に相場が上がりやすい、といったこともあるのですが、さらに「生産終了の噂」が立っていることが挙げられます。

サブマリーナは2010年に現行にモデルチェンジしており、今年はちょうど10年生。だいたい10年スパンでモデルチェンジが行われてきているため、次の新作発表の結果によっては、さらに価格が上がるとする派が多く見られました。

 

◆価格は上がる派

新機種の噂あり!また正規店も個体をばらまいているとか?これが事実であれば、2020年9月以降に相場を爆上げする可能性も・・・!」

「9月に新作が発表される可能性有り。発表され廃盤になるようなら跳ねると予想」

「9月の新作発表後、生産終了モデルは当然値段は上がるだろう。さらに生産終了モデルの新ギャラは投資目的にされそうな予感・・・!」

「生産終了が濃厚だが、大きなデザインチェンジが無ければ既存の型番での相場上昇は見込みづらい。

ただし新作がユーザーの心に響かず(ケース径が大きくなる等)サブマリーナ自体の人気が陰りを見せるようであれば、既存の116610LNの最終品番・年度のラインは高相場で展開するだろう」

 

◆下がるまたは現状維持派

決して流通量が少ないモデルではないため、新作が出た後は新作の方に注目度が上がり、こちらは落ち着くと思われる」

「現相場は非常に高い水準です。サブマリーナだけではなく、大部分のモデルが現状維持か下がる傾向。

116610LNも生産終了であれば上がるが、新旧で外装に大きな変化が無ければ現状相場とほぼ変わらないだろう

 

③サブマリーナ 116610LVの価格は上がる?下がる?

ロレックス サブマリーナ 116610LV

サブマリーナ 116610LV

同じサブマリーナでありながら、「今後価格は上がる」とした声が半数以上だった116610LV。

スペック自体は同一ですが、ベゼルと文字盤にロレックスのコーポレートカラーに当たるグリーンを採用していることが特徴であり、116610LNとはまた違った瀟洒な雰囲気をお楽しみ頂けますね。

そんな116610LVは、116610LNよりも相場高騰の著しいモデルでもあります。現在の実勢相場も間もなく200万円近くと、デイトナやGMTマスターIIに次ぐプレミア価格・・・

116610LN同様に生産終了が噂されていることもあり、今後あるいはデイトナと並ぶプレミアモデルとなるやもしれません。

 

スタッフの声はこちらです。

◆価格は上がる派

「116610LN同様、生産終了の噂が濃厚。さらに現在の人気を鑑みれば、116610LNよりも相場高騰チャンスが大きく見込めるモデルだと思います。

ただし、LNと同じで完全生産終了にならず、マイナーチェンジ程度の変化での型番更新ならば相場の大きな変動は見込みづらいかな?上がっても10万~20万程度だと見込みました」

「生産終了抜きにしても、相場高騰のポテンシャルは十二分。デザインよし・スペックよし・資産価値よし。むしろデイトナやGMTマスターIIの相場に達していないことからも、伸びしろ十二分だろう」

「流通量は少なくないはずなのに、市場でめっきり見かけなくなった。これはコロナ禍以前からの現象。もはや品薄の代表格になってしまい、今後需要が爆発した時がどれだけ上がるか怖いモデルでもある」

「116610LV人気に釣られて、旧型の16610LVが相場上昇しているのも気になる」

 

◆下がるまたは現状維持派

国内需要よりも海外需要が高い商材。規制の緩和具合によるが旅行者の数が増えなければそう大きく上がることはないだろう。

ただし海外卸業者は今なお国内市場で活発なため、相場が下がるとは思えない

「116610LVは元々海外の方に人気のモデル。コロナの影響で、訪日外国人観光客が増えなければ、これ以上の品薄は阻止できるのでは?」

 

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④サブマリーナ ノンデイト 114060の価格は上がる?下がる?

ロレックス サブマリーナ 114060

デイト表示を持たないシンプルなサブマリーナ ノンデイト 114060。

デイトありの116610系よりも相場的には地味かもしれませんが、その人気や歴史の深さ(もともとサブマリーナの歴史はノンデイトから始まった)は、ロレックス屈指と言って過言ではありません。

一方で「手に入れやすいロレックス」であったことも事実。しかしながら現状の実勢価格は120万円台と定価を大きく凌駕しており、さらに今後まだまだ相場が上がると答えた鑑定士・バイヤーは少なくありません。

 

スタッフの声はこちらです。

◆価格は上がる派

「極端には上がらないが、116610系に釣られて相場を上昇させてきた代表的なモデル。また、今後116610系のプレミア化が進行した時、『まだ価格が落ち着いているノンデイトを買おう』といったニーズが集中し、一気に相場を上げる可能性は大」

「コロナ禍の影響をモロに受け、全く市場に出回らなくなり、で一気に値段が上がったモデル。たとえコロナの特効薬が発明されたとしても、市場の回復には時間がかかるだろう。であれば、サブマリーナ ノンデイトは少なくとも今後数か月は相場を高騰させると考えて良い。

ただし、上位モデルに116610LNがあるので、LNの金額によって上下が左右される節もある」

 

◆下がるまたは現状維持派

「116610の価格に応じて変化すると思います。116610があがれば114060もあがり…といった具合です」

ノンデイト3針は新作が出るかどうかまだわからない。そのため116610系が生産終了したとしても、114060は残留する可能性の方が高い。

であれば、急激な価格上昇は見込みづらいだろう。もっとも、他の諸氏も口を揃えているように、116610系に釣られて相場が跳ね上がる可能性は決して低くない」

 

 

⑤エクスプローラーI 214270の価格は上がる?下がる?

ブラックアウト 価格高騰

みんな大好きエクスプローラーI。

日付表示すら持たないシンプル機能に、ブラック基調の文字盤に特筆すべき装飾はベンツ針やアラビア数字・・・まさにビジネスユースのために生まれてきたスポーツウォッチといった様相が、幅広い年齢層の男性陣から支持されてきました。

こちらもサブマリーナ ノンデイト 114060と同様に、大きく相場高騰はしてこなかったモデルです。むしろロレックスの中では比較的リーズナブルであったため、入門機としても扱われてきました。

しかしながら昨今のロレックス相場高騰の煽りを受けて、漏れなく価格上昇。しかも、他のモデルが一時期落ち着いた2020年5月あたりも、いち早く相場を回復させたという経歴の持ち主です。

いったい、価格の優等生であた214270の相場は、どのような形成を描くのでしょうか。

 

スタッフの声はこちらです。

◆価格は上がる派

「価格は上がっているがまだ100万以下で買える時計伸びしろがある分、まだまだ上昇することは想像に難くない

実はエクスプローラーIも、生産終了が噂されているモデル。リリースから10年という節目の年ということ。まだ3針モデルは新作移行が進んでいないが、そろそろ時機だということが噂の要因だろう。

新作への注目度と相まって、今後ジワジワと価格を上昇させていくだろう」

コロナ禍で流通量が減り、スポーツ系ならなんでもといった流れで人気が上がっているようにも思う。まだコロナ収束の兆しが見えない以上、相場を下げる理由がない」

「214270をご購入される方は、デザインの魅力もありますが、価格帯も気にされています。ズバリ、『ロレックスの中では安く買える』ということ(十分高額な時計ではありますが・・・)。

定価からの差があまりないのも魅力だと思います。今の価格が適正だとは思えませんが、小刻みな値動きは今後も続けていくことでしょう

 

◆下がるまたは現状維持派

「旧型の14270・114270と同様に流通量が多く、これ以上相場高騰する要因が見当たらない

相場が上がる期待値があるものといえば、214270の旧インデックスかつ高年式のミントコンディション(きわめて状態の良い旧年式モデルのこと)の物かと予想する」

※214270は2016年にマイナーチェンジが施され、針が長く・3と6と9のインデックスに夜光塗布されるようになりました。

新作発表で他のリファレンスが2020年下半期の相場高騰のメインになると思うので、エントリーモデルの214270は需要・価格共に少し落ち着くと考えます」

 

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⑥エクスプローラーII 216570の価格は上がる?下がる?

ロレックス エクスプローラーII 216570

前述したエクスプローラーIの上位機種として誕生したエクスプローラーII。

単独稼働する特徴的なオレンジの24時間針を使って、第二時間帯を表示させることが可能です。

多機能機であり上位機種ではあるものの、定番を外したデザインのためかあまり人気や相場が集中しておらず、これまで落ち着いた相場動向を維持してきました。

しかしながら近年のロレックス相場の煽りを受けていることに加えて、216570も生産終了の噂が・・・!と言うのも、2018年・2019年に立て続けに新作発表されたGMTマスターIIの旧モデルと、ベースムーブメントが同一であったためです。

もちろん実際の新作はロレックスのみぞ知る、ですが、期待値が高まるがゆえにジワジワ相場を上げ、ついには100万円台を突破しました。

 

スタッフの声はこちら。

◆価格は上がる派

「市場への出回りが少ない印象。加えて、16570から216570へモデルチェンジした際、大幅なデザイン変更があった。そんな216570の新作、デザイン・仕様変更が大きく変えてくるモデルかと思うので、期待値が高い」

「『エクスプローラーⅡ Ref.1655が1971年にファーストモデルとして登場しており、50年後の法則を信じるならば、今年の新作の目玉候補ではあると思う。仮に新作がでた場合、ムーブメントの変更だけなのかデザインが変わるのかで大きく動きは変わってくると思う』という話を信じる人たちの買いが集中するのではないかと思っている」

「最近の値段の上がり方が大きい。元々デイトナやGMTのようにプレミアがついていなかったので、スタートが遅く一気にプレミアがついた感じ。スペックも214270や114060よりも高いので、金額的にさらに上昇してもおかしくはないだろう

 

◆下がるまたは現状維持派

「よく売れているがこれ以上の相場上昇が見込めるかと言われると首をかしげる」

「定番外しといった外装は、長期的に見てプレミア価格を維持するとは思いづらい。ただしハイスペックということを鑑みれば、これまでの評価が不当であったようにも思う」

「大きく相場高騰はしておらず、現在のプレミア価格も一過性のものだろう。

ただし、価値の落ちづらさはロレックス随一と言ってもいいのでは。外装が非常に堅牢なため経年の影響を受けづらく、年式の古い個体でも扱いやすいものがたくさん出回っている」

 

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⑦GMTマスターII 126710BLROの価格は上がる?下がる?

GMTマスターII 126710BLRO

今回の調査で、唯一「現状維持」が圧倒的に多かったのが、こちらの126710BLROです!

2018年、ファン待望の赤青ベゼル―通称ペプシーを搭載してリリースされた一本で、その話題性の高さは一年間のみならず、翌年、さらには今年に至るまで続いていると言っていいでしょう。

赤青ベゼルはGMTマスター時代にも採用されていましたが、当時はアルミベゼルであり、現行126710BLROとはまた違った質感。どちらもそれぞれで魅力がありますが、現行BLROの高級感や光沢は唯一無二の魅力があるとのことで、ロレックスファンのみならず多くのユーザーを魅了することとなりました。

初出から異例の相場を築いてきており、発売から二年が経過した今なお実勢相場はゆうに200万円超え!このまま上がり続けるかと思いきや、意外にも現状維持の声が多く寄せられました。

 

スタッフの声はこちら。

◆価格は上がる派

「やはり赤青の人気は強い。数あるスポーツロレックスの中でも高いアイデンティティを誇る。

前モデルの青赤がGMTマスター 16710まで遡るため、現行の需要を考えれば余計に126710BLROの相場が強く安定的なポジションを取れるだろう

GMTはそもそもの流通量が少ないと噂。そのため今後コロナ禍が収束したとて、すぐに相場が落ち着くとは考えづらい」

「海外需要が高い。国内需要も高い。よって価格はますます上がっていくだろう」

 

◆下がるまたは現状維持派

「発売から二年。流通量も増えてきたため、相場は下がると思います。ただし人気モデルなので180~210万円前後を常に行き来するような価格帯になると思います」

「今が良い価格だと思う。市場への出回りもそれなりにあるので現状維持」

「値段は天井。多機能機とは言え、さすがにデイトナほどの相場は築かないだろう」

 

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⑧GMTマスターII 126710BLNRの価格は上がる?下がる?

GMTマスターII 126710BLNR

前項でご紹介した126710BLROがリリースされた翌2019年に誕生した126710BLNR。こちらは青黒のカラーリングから、バットマンの愛称で親しまれてきました。

ただし、116710BLNRと大きく外装を変えなかったことから、ペプシほど相場を高騰させていません。また、ジュビリーブレスレットが「好みが分かれる」とし、旧型116710BLNRの方に需要が集まっていた傾向も見られました。

しかしながら2020年の今後は、126710BLROを超えて「相場が上がる」とした回答が多かったことは事実です。

 

スタッフの声はこちら。

◆価格は上がる派

相変わらず数が少なく人気。コロナ禍でますます流通量が減ってきており、相場はジワジワ上昇中」

BLROの価格に引っ張られ少しあがると予想

「BLROとの価格差が大きい。116710BLNRの相場も上がってる。ことから引っ張られる可能性がある」

 

◆下がるまたは現状維持派

「BLROと違い、BLNRの前モデルは116710BLNRのオイスターブレス仕様のため人気が高く、反面126710BLNRはジュビリーブレスで、販売価格・相場を見るとベゼルカラー<ブレス形状という需要の図式が見て取れる

「116710BLNRの存在の方が、価格上昇という意味では気になるかも。もちろん新型人気は健在だが、今後3か月間のトレンドを考察すれば、126710BLNRの高騰は考えづらい」

「116710BLNRが市場から姿を消していくほどに、そちらに需要が集まるだろう。もっとも、釣られて126710BLNRが相場高騰するシナリオは十分に考えられる」

 

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⑨シードゥエラー 126600の価格は上がる?下がる?

ロレックス シードゥエラー 126600

2017年のバーゼルワールドでリリースされた最新シードゥエラー。

初代モデルの一部にのみ確認された「SEA-DWELLER」ロゴを赤くさせた意匠が特徴のため、赤シードの呼び名でも知られています。

赤シードの話題性からリリース直後はすさまじい勢いで価格高騰させるも、じょじょに落ち着きを取り戻しました。現在では大体170万円台~が相場と、1220mという高防水を鑑みればむしろ手に入れやすい価格帯と言えるでしょう。

しかしながら、実は同じ126600の中でも、特別な立ち位置の仕様があります。それは、初期製造モデルにのみ見られる「ノークラウン」の個体です。

これは、6時インデックスのすぐ下の「SWISS MADE」の間のクラウン記載の有無を指します。

ロレックス シードゥエラー 126600 クラウン無し 有り

左:クラウン無し 右:クラウン有り

クラウン有は2019年頃から出回るようになった仕様で、つまり2017年に発売された126600のノークラウン仕様は、わずか一年程しか生産されていなかったことを意味します。この稀少性に海外コレクターが目をつけ、現在相場を大きく上昇させている現象は覚えておきましょう。

 

当店スタッフからの声はこちらです。

◆価格は上がる派

「初期のクラウン無しの個体は、じわじわと相場高騰の期待値がある。

通常モデルに関しても、赤いレターシードという安定的な人気があるため、価格は下がるとは到底思えない」

「大人気モデルという訳ではなく他のモデルの人気に引っ張られて相場が上がってる印象です。

サブマリーナの価格と連動する傾向にあるため、こちらの新作発表次第で大きく相場を跳ねさせることもなくはない」

「初期ダイヤルのクラウン無しは珍しさが際立っており、今後さらに価格を上げる可能性大」

 

◆下がるまたは現状維持派

比較的正規店でも手に入りやすいと言う。発売から三年と流通してきたこともあり、今後はゆるやかな相場を維持していくことだろう」

「シードゥエラーの歴代モデルで、極端な高騰を果たした個体はあまり見られない。スポーツロレックスの中ではきわめて落ち着いていると言える」

現在、国内で多く出回ってる印象。数カ月前にデリバリーが入ったか?新型コロナウイルスの影響が最小限の個体とも言える」

 

 

⑩シードゥエラー ディープシー 126660(両文字盤)の価格は上がる?下がる?

ロレックス ディープシー 126660 Dブルー

シードゥエラーも1200m防水とオーバースペックですが、さらにその上位機種にあたるのがこちらのディープシーです。

その防水性は、なんと3900m!この堅牢性を守るためのケースは直径44mm×厚さ18mmと、非常にボリューミーですね。

このガッシリ感が「人を選ぶ」「あまり一般受けしない」などと囁かれることもありましたが、今では立派な人気モデルに。とりわけ深みあるグラデーションが美しいD-BLUE文字盤の人気が凄まじく、定価を大きく超えるプレミア価格に上り詰めました。

ただし、今回の調査では半数が現状維持と回答しており、さらなる高騰というよりかは、高値キープを続けていく印象なのでしょう。

 

当店スタッフからの声はこちら。

◆価格は上がる派

D-BLUE文字盤はまだまだ価格高騰しそうだ。問い合わせも非常に多く、回転率も良い。サブマリーナと通じる人気ぶりをうかがわせる。ただ、黒文字盤も同様の注目度があるかと問われると、わからない。今後に期待」

「D-BLUE文字盤の価格上昇が著しいが、私は反対に黒文字盤の方が今後の高騰ポテンシャルを秘めているように思う。なぜなら黒文字盤の市場在庫が圧倒的に少ないため

「こちらもシードゥエラー同様にサブマリーナの価格に応じて値動きすると思いますが、そもそものスペックが高い時計なので、まだ価格高騰すると見てもおかしくない」

 

◆下がるまたは現状維持派

「話題性があるかと問われれば、デイトナやGMTマスターIIに比べて弱い」

「基本は凪。回転率は比較的高いが、品薄になる性格のモデルではない」

 

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まとめ

新型コロナウイルスなどによって景気は減速していること。しかしながらロレックスを始めとした高級時計の相場は上昇傾向にあること。それに比例して買取市場も拡大していることをご紹介いたしました。

なお、繰り返しになりますが、時計は精密機器。使っていない高級時計があれば、お早めにお売りになるのが吉です。

当店では人気ブランドを常時積極買取しておりますので、ぜひ一度査定だけでもご利用くださいませ!

文:鶴岡

 

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この記事を監修してくれた時計博士

池田 裕之(いけだ ひろゆき)

  • (一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
  • 高級時計専門店GINZA RASIN 銀座ナイン店(ロレックス専門館) 店長

1982年生まれ・熊本県出身。
20代でブランド販売店に勤務していく中で、高級時計に惹かれ、その奥深さや魅力を知っていく。29歳で腕時計専門店へ転職を決意し、GINZA RASINに入社。
豊富な時計への知識を活かして販売・買取・仕入れに携わり、2018年8月にはロレックス専門店オープン時、店長へ就任した。販売・買取ともにリピーターが多い。時計業界歴16年。

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