「腕時計を高く買取してもらうには、いつ売るのがベストですか?」
こういったご質問をいただくことがあります。
お持ちの腕時計のブランドや状態にもよるので一概には言えませんが、売り時の一つの目安に「お持ちの時計のメーカーが定価を上げた時」というものがあります。
相場への反映までに長いスパンがある場合もありますが、人気ブランドの多くは定価が上がると、買取額がそれに伴い上がる、という現象が一般的。
逆に定価が下がると、買取額もまた下がる、という構図となります。
そうは言っても、今どのブランドが値上げしたか?を一般消費者が知ることは結構大変でしょう。なぜなら当然、メーカーは値上げを大々的には宣伝しません。
そこでこの記事では、近年値上げを敢行し、今売り時を迎えつつある腕時計ブランドを6選ピックアップしました!
売り時を迎えた時計たちの、旬を見逃さないようにしてくださいね。
※掲載する定価・買取相場は2020年5月現在のものとなります。また、価格改定は一部モデルの掲載といたしております。
※「売り時」は現在の傾向を表したもので、高額買取をお約束するものではありません。また、査定は時計のコンディションや付属品の有無によっても異なってまいります。詳しくはお問合せくださいませ。
目次
どうして定価が上がると腕時計の売り時なの?
なぜ腕時計ブランドの定価が上がると買取価格も上がるのか?それは、市場価格―つまり販売価格の相場が関係してきます。
腕時計は正規店で購入しない限り、定価に縛られることはありません。
並行輸入店では、仕入れ値や現在の市場での相場を基に、販売価格が決められるためです。
この相場は需要と供給によって大きな影響を受けるのですが、一方で定価が上がっても相場を上げることに。なぜなら仕入れ値に定価が影響するためです。
買取価格は、この相場と連動しており、これをもとに決定されます。
そのため、定価が上がって相場が上がった時には、買取価格も上がりやすい傾向にあるのです。
このことから、「定価が上がった時は時計の売り時」、つまり旬ということになります。
近年の時計業界は値上げラッシュ。
素材や人件費などの原価高騰、および為替変動が原因と言われていますが、近年の高級時計ブームも少なくない影響を与えているでしょう。高くしても買う人がいるという現状から、メーカーは値上げを敢行しやすいのです。
一方で時計を売ろうと思っている方にとってはビッグウェーブ!なぜなら、値上げラッシュと高級時計市場の拡大が相まって、今、時計の買取価格が過去類を見ないほど上がっているためです。
多くの時計専門店が人気モデルの確保に躍起になっている状態で、それがさらに買取価格を吊り上げます。
もちろん冒頭で述べたように、これは全ての時計に当てはまるものではありません。
また、定価が上がっても、すぐには買取価格に影響しない場合もあります。
しかしながら今「持っている時計がタンスの肥やしになっている」「別の時計を買おうと思っている」という方にとっては、「メーカーの定価上げ」が良いきっかけとなるでしょう。
近年定価値上げを行った腕時計ブランド5選
では、実際に定価の値上げを行ったのはどのようなブランドなのでしょうか。
ご紹介するとともに、該当ブランドの近年の買取相場の傾向も併せてご紹介いたします!
ロレックス
今、最も熱い買取相場を記録しているのがロレックス。
売り手市場が続く高級腕時計の中でも、群を抜いた買取率を記録しています。
特に2016年以降の伸び率は目を見張るものがあり、過去類をみないような高額買取相場と言って過言ではありません。
デイトナ,GMTマスターIIを筆頭にエクスプローラー,サブマリーナ,シードゥエラーにヨットマスターなど、スポーツロレックスはほとんど全てが相場高騰。
現行モデルはもちろん、生産終了した製品の中にはステンレススティール製にもかかわらず、200万円をこえる買取価格を記録しているものまで存在します。
そんな腕時計買取業界にとって旬なロレックスですが、実は2019年に一度、さらには2020年明けてすぐと、ここ一年弱の間に二度も価格改定を行いました。しかも、二度目の価格改定が、結構良い値段上げられることとなったのです。
ほとんど全てのモデルで値上げが敢行されましたが、主要モデルのみピックアップさせていただきます。
◆デイトナ 116500LN
定価推移:1,274,400円⇒1,309,000円(2019年10月改訂)⇒1,387,100円(新定価)
◆GMTマスターII 126710BLRO/126720BLNR
定価推移:950,400円⇒976,800円(2019年10月改訂)⇒1,020,800円(新定価)
◆サブマリーナ 116610LN
定価推移:874,800円⇒898,700円(2019年10月改訂)⇒943,800円(新定価)
◆サブマリーナ 116610LV
定価推移:928,800円⇒954,800円(2019年10月改訂)⇒987,800円(新定価)
◆エクスプローラーII 216570
定価推移:928,800円⇒954,800円(2019年10月改訂)⇒987,800円(新定価)
◆エクスプローラーI
定価推移:669,600円⇒687,500円(2019年10月改訂)
※エクスプローラーI 214270は、2020年1月の価格改定ではお値段据え置きとなりました。
◆シードゥエラー 126600
定価推移:116,640円⇒1,197,000円(2019年10月改訂)⇒1,230,900円(新定価)
◆シードゥエラー ディープシー 126660 黒文字盤
定価推移:1,263,600円⇒1,298,000円(2019年10月改訂)⇒1,331,000円(新定価)
◆シードゥエラー ディープシー 126660 D-BLUE文字盤
定価推移:1,296,000円⇒1,332,100円(2019年10月改訂)⇒1,365,100円(新定価)
以上が、ロレックスの主要モデルの、近年の価格改定です。
結構な額、上がっていますよね。デイトナ 116500LNなどは、2016年の誕生当初と比べると、78,100円も値上がりしていることとなります。
さらに、値上がり率は低いものの、シードゥエラー ディープシー 126660などは2018年にリリースしたばかりにもかかわらず、既に二度も価格改定と相成りました。
では、現在のロレックスの買取傾向はどのようなものでしょうか。「売り時」と言っていいのでしょうか。
答えはYESです。
むしろ、ロレックスの定価はあってないようなものなので、「常に売り時」と言っても過言ではないかもしれません。
2020年に入り、様々な社会情勢によってロレックス相場がアップダウンしてはいますが、スポーツモデルに至ってはほとんどのモデルで高い水準をキープし続けています。
むしろ、2020年新作発表を前に(延期にはなりましたが)、また相場を上げつつあることも事実です。
時計は精密機器ですので、原則的には時間経過によって価値が落ちていきます。そのため、ロレックスをお持ちの方は、定価も相場も上がっている今、ぜひ一度ご検討されてみてはいかがでしょうか?
オメガ
みんな大好きオメガ。
中でも「スピプロ」「ムーンウォッチ」などの愛称で呼ばれているスピードマスター プロフェッショナルは同社のフラグシップです。
初めての高級時計としてこのモデルを買った。そんな方もいらっしゃるでしょう。
実はこのスピードマスターが、2019年1月および5月をもって価格改訂が発表されました。
以下のモデルが値上げされています。
※メーカー発表の税込価格となります。また、掲載は一部モデルとなります。
スピードマスター ムーンウォッチ
669,600円→715,000円
658,800円→704,200円
572,400円→605,000円
561,600円→594,000円
従来からの製品の値上げは以上の4モデルだけに留まりましたが、実は大人気シーマスター300にもメスが入れられています。
と言うのも、2018年に誕生25周年を迎えたことを契機に一新。
もちろん内外ともにスペックアップしているため「値上げ」とは言い切れませんが、定価は上がっていっています。
変更点としては、文字盤デザインやケースサイズなど外装面に加えて、ムーブメントがオメガの最先端ムーブメントであるコーアクシャル機構搭載・マスタークロノメーター規格認定であるCal.8800に変更されました。
それがあってか、最もオーソドックスなオールステンレススティールモデルだけ見てみても、
475,200円⇒616,00円
と、消費税率が10%に変わったとは言え、10万円以上も定価が改訂されています。
このように、人気モデルを中心に徐々に、しかし確実に値上げがなされていることが見てとれるでしょう。
では、現在のオメガの買取傾向はどのようなものでしょうか。「売り時」と言っていいのでしょうか。
結論としては、オメガは現在「売り時」と言えます。しかも、ロレックスやパテックフィリップなどに次ぐ売り手市場を謳歌しているブランドとなるでしょう。
要因は定価の値上げに比べて、現在の高級時計人気が追い風となり、オメガ腕時計への需要が世界各地で高まっている ため。
かく言う当店でも、ロレックスと並んで常時積極買取の対象として力を入れてまいりました。
ただし、オメガは派生モデルが多くあり、一部限定品などで定価を超えるプレミア化を果たしていますが、必ずしも全てのものが売り時を迎えているとは言えません。
幅広い商品展開を行っているオメガの中でも「定番」「ロングセラー」といった立ち位置にある個体が非常に売りやすくなるでしょう。
そのため、今回値上げしたスピードマスター プロフェッショナルはうってつけ。
買取相場は間もなく20万円台後半~30万円に到達しようとしているモデルもあるほどです。
また、シーマスター300についても、スピードマスターほどではありませんが相場を上げています。
シーマスターはアクアテラやプラネットオーシャンの方が人気が高く、高額買取されやすい傾向があるのですが、それでもシーマスター300も高い部類となります。
また、生産終了したモデルは一気に相場が上がるポテンシャルを秘めています。
現在は新型シーマスター300と従来型が併売されている状況ですが、今後もし廃盤となれば後者が一気に上がる可能性も。
いずれにせよ、オメガは現在大きな売り時を迎えているブランドの代表格となります。
IWC
スウォッチグループ,LVMH(ルイヴィトンモエヘネシー)と並んで時計界巨大勢力に名を連ねるリシュモングループ。
グループ内でのいくつかのブランドで値上げがなされています。
まず最初にご紹介するのはIWC。
スイスブランドでありながらドイツにほど近いシャフハウゼンに本拠を構えており、シンプルかつスタイリッシュな時計製造に定評があります。
IWCは長い歴史の中でたくさんの名作を輩出してきましたが、フラグシップと聞くとパイロットウォッチを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
そのパイロットウォッチの一部モデルが2019年、そしてロレックスと時を同じくして2020年1月にも価格改定されています。
※メーカー発表の税込価格となります。また、掲載は一部モデルとなります。
750,600円⇒825,000円
パイロットウォッチ マーク18 プティフランス IW327016
642,600円⇒665,500円
729,000円⇒770,000円
また、エントリーモデル的な立ち位置ながら、上品さで人気の高いポートフィノも定番モデルの一部が値上げされました。
ポートフィノ クロノグラフ(IW391007など)
664,200円⇒685,800円
なお、IWCは2018年にも人気モデルが価格改定されています。
ポルトギーゼ クロノグラフ(IW371445,IW371446など)※現在はモデルチェンジにより同型番は廃盤
799,200円⇒815,400円
ポルトギーゼ オートマティック(IW500705など)
1,393,200円⇒1,463,000円
パイロットウォッチ マーク18(IW327017など)※現在、同型番は廃盤
529,200円⇒550,800円
このように、ここ二年ほどで全体的に5%ほど値上げされています。
IWCもまた新作発表に意欲的ですが、既存の定番モデルは据え置きとなります。2018年にはETAベースだった汎用ムーブメントがセリタ社の機械となりましたが、スペック自体は大きくは変わりません。
このことから鑑みるに、純粋な値上げと言った様相ですが、実際近年では時計のみならず多くの産業で原材料高騰などを理由に価格改定が続いています。
IWCもまた、生産コストの問題に直面したことによって価格改定に踏み切ったのでしょう。
では、IWCの買取相場的には、売り時となるのでしょうか。
IWCもまたオメガ同様に非常に人気の高いブランドで、近年ではますます注目が集まっています。
そのため、ここ最近はずっと買取相場が高値を続けている状態。
特筆すべきはポルトギーゼでしょう。
モデルによって多少の上下はあるものの、定番シリーズは平均の買取相場を40万円台 で概ねキープ。
特に2018年に値上がりしたIW371445,IW371446―通称金針,青針―は、IWCの中でもトップクラス。常時積極買取を行っている、という時計店も少なくありません。
もともと安定していると言えますが、2018年の値上げが売り時に拍車をかけた形です。
現在、自社製ムーブメント搭載機へと移行されたため、シースルーバックが採用された新型ポートフィノクロノグラフとなっております。しかしながら旧型をなお愛するIWCファンは少なくありません。
また、パイロットウォッチも安定した買取相場を誇り、最近では常に売り時状態。
マーク18やプティ・プランスといった、ロングセラーは高値がつく傾向にあります。
買取相場が安定しているブランドの特徴の一つとして、時計としての価値が落ちづらい、というものがあります。
普段使いを想定した高い品質と耐久性・安定性は、年式の古いモデルであっても時計として末永く使えるためです。
その点がIWCは非常に大きな強みで、多少使い込んだモデルであっても買取の対象となりやすいでしょう(状態によって価格は変動)。
パネライ
前述のように「時計としての価値が落ちない」ことが高額買取の要素のうちの一つだとしたら、パネライの存在は外せないでしょう。
もともと軍用ダイバーズウォッチ製造の歴史に端を発するため、過酷な環境下の使用に耐えうる抜群の機能性を誇ります。
1997年より、リシュモングループ傘下に加わりました(加入当時はヴァンドームグループ)。
パネライは2018年および2019年10月に定価の値上げが行われています。
全商品を対象に4~5%アップが一律で行われました。
例えばルミノール。
ルミノール マリーナ 1950 PAM01312
853,200円⇒946,000円
ルミノール 1950 3DAYS GMT PAM01321
1,015,200円⇒1,100,000円
といった具合です。
実はパネライは2015年に一度値下げを行いました。
2015年というのは円高傾向の強い年で、パネライのみならずカルティエやIWCも値下げに踏み切ったものです。
この値下げで大きく需要、ひいては相場を下げたのが、他ならずパネライでした。
奇しくもデカ厚ブームが落ち着いてしまったことがさらなる逆風となり、日本国内では急激な相場下落という憂き目を見ることとなります。
しかしながらパネライ人気は海外では変わらず堅調だったこと。
そして機能性や信頼性など、時計としての価値と評価が非常に高かったことから人気がV字回復。
それに伴い買取相場も右肩上がりを記録しています。
パネライは「定量生産」という製造スタイルと採っています。
一年間に決めた本数しか作らない、というものです。
そのため人気モデルはすぐに在庫が尽きてしまうとあって、多くの時計買取店ではパネライ確保に躍起になっています。
人気の回復、そして定価値上げもまた影響してか、2018年~2019年にかけては相場を大きく飛躍させました。
そのため、パネライもまた大きな売り時を謳歌していると言っていいでしょう。
一方でパネライで気をつけてほしいのが、モデルによって買取相場にバラつきがある、ということ。
パネライの二大ラインはルミノールとラジオミールなのですが、その中にも多彩な派生モデルが存在します。
モデルによっては、まだまだ相場が上がり切っていないものも。
これはお持ちのパネライによるものです。
当店では査定は無料、もちろん成約に至らなくてもキャンセル料などはいただいておりませんので、「売ろうと思うけど、買いたたかれたくないな・・・」そんな方はお気軽にご相談くださいね。
タグホイヤー
2018年3月より、スマートウォッチを除く全商品で約3~5%ほどの値上げを行ったタグホイヤー。
カレラ,フォーミュラ1,リンク,アクアレーサーといった、全モデルが対象となりました。
タグホイヤーはもともとコストパフォーマンスの高さが魅力のブランドなため、値上げ後もその印象に変わりはありません。
むしろ、多くの高級時計ブランドが相場をグングン上げる中で、新品であってもコスパを崩さない、というのはタグホイヤーならでは。企業努力の結晶と言っていいでしょう。
実際、タグホイヤーは老舗時計界では敬遠されがちな「大量生産」「オートメーション化」を積極的に採用することによって、高品質時計を低価格で消費者へと提供してきました。
そんな企業ですので、人気が低いわけがありません。
大人気モデルカレラを中心に、ここ数年の買取相場は堅調です。
特にホイヤー01 CAR2A1Z.FT6044の平均買取額は20万円台半ばと、ホイヤー01の平均販売額が40万円前後であることを鑑みると、その高さに驚かれる方もいらっしゃるでしょう。
また、モナコや当店一番人気のカレラ キャリバー5も買取額が高い傾向にあります。
一方で、タグホイヤーの買取相場推移は、前述のように「ここ数年で堅調」といった印象。
つまり、2018年の値上げでグンと上がった、という可能性は低くなります。
実際、コスパが取沙汰されるためか、タグホイヤーの値上げは大きくは話題になりませんでしたね。
タグホイヤーの現在の買取相場の高さは、値上げなどにかかわらず、タグホイヤーの持つ人気の底力が大きく関わっているのでしょう。
なお、実はタグホイヤーは2020年3月にも価格改定を予定していましたが、社会情勢を鑑みて、6月へと延期されることとなりました。
定価値上げの兆候を見せる腕時計ブランド
まだ価格改定は発表されていませんが、「そろそろ値上げでは?」と噂されるブランドがあります。
実は、こういった噂の段階の方が、売りたいと思っている人には要注意時期。
と言うのも、定価が上がる前に買いに走る消費者が増え、相場が上昇。結果として、値上げされた時より買取相場が上がる可能性があるのです。
そんな過渡期にある要注意ブランド。それは、パテックフィリップです。
パテックフィリップ
時計界の絶対王者パテックフィリップ。
その時計は日用品と言うよりも工芸品と呼ぶにふさわしい見事さで、王者にふさわしいトップクラスの高額買取を誇ります。
パテックフィリップは「資産」とも言うべき側面があり、高額買取は現在の人気モデルに留まりません。
過去製造された超絶技法のグランドコンプリケーションや、往年の名作カラトラバなどもまた高い買取相場を記録し、かつ価値が落ちづらいことにも定評があります。
そのため、値上げのみが大きな影響を与える、ということはまずありません。
しかしながら近年の高級時計市場の拡大と併せて、ロレックス同様に過去最高の買取相場を更新していっています。
最も顕著なモデルはステンレス製ノーチラス5711/1A。
定価は3,575,000円ですが、なんと現在の買取相場は450万円超え。数年前に運よく定価近い値段でノーチラスを手に入れた方は、今なら100万円以上の利益を得られることとなります。
実はノーチラス5711/1Aも、2018年に約20%ほど定価の値上がりをしたという事実があります。
もちろんそれだけが原因とは考えづらいですが、2018年に大きく高騰しているところを見ると全く関係ないわけではありません。
そして2019年~2020年にかけて、またパテックフィリップ値上げの噂が時計愛好家の間で渦巻いているようです。
今、パテックフィリップはカラトラバのRef.5296GやノーチラスのRef.5726/1Aなど、定番モデルを続々と廃盤にする、という動きが目立ちます。
これは、シリーズを一新し、価格もまた新しく上げてくる予兆なのではないか、というのです。
もちろん想像の域は出ませんが、この噂によってパテックフィリップへの注目度がさらに高まっていることに違いはありません。
今後さらに買取価格を上げる余地は十二分です。
今パテックフィリップをお持ちで売却をご検討の方は、あるいは過去最高の決断の時を迎えたのかもしれません。
まとめ
近年の値上げによって、買取相場を徐々に上げてきており、売り時と呼べるブランドを6選ご紹介いたしました。
もちろんまだ相場に反映しきっていないブランドも多いです。
定価が上がっても、買取相場に影響してくるのは半年以上経った後、ということもあります。
そのため、2020年にさらに飛躍させてくるかもしれませんね。売り時を迎えたと同時に、まだまだ目が離せないブランドもあるでしょう。
また、その他リシュモンに属するヴァシュロンコンスタンタンやジャガールクルトなども価格改定を行っております。
お持ちのブランドの買取相場が気になる!こんな状態だけど、査定してもらえる?
そんな方はぜひ一度お気軽にお問合せください!
■新型コロナウイルスで景気減速・・・でもロレックス相場は上昇!2020年高級時計の売り時を考察する
■今狙うべき穴場デイトナはコンビ!価格高騰を続けるロレックスの中でお得なモデルとは?
■腕時計っていくらで売れるの?ブランドごとの平均買取率を徹底解説
■買取価格が高騰する時計の特徴とは?見極めるための3つのポイント
この記事を監修してくれた時計博士
南 幸太朗(みなみ こうたろう)
- (一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
- 高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン プロスタッフ
学生時代から腕時計好きで、大学卒業後にGINZA RASINへ入社。店舗での販売・仕入れの経験を経て2016年3月より本店 店長へ就任した。
得意なブランドはロレックス・パテックフィリップ・オーデマピゲだが、幅広い知識のもと、あらゆる商品情報や相場の造詣が深い。時計業界歴10年。