サブマリーナの上位機種として登場した“ヨットマスター”。自家用クルーザーやヨットを所有し、クルージングを楽しむセレブな方々をターゲットにした高級スポーツウォッチです。ゴールドやプラチナをケースに使用したラグジュアリーなモデルが展開されており、他のスポーツモデルにはない気品を感じさせます。
今回は現在注目を集め続けているヨットマスターの人気モデルの買取相場をご紹介いたします。
※2024年10月時点での買取相場を掲載しております。
目次
ロレックス ヨットマスター 126622 ダークロジウムの買取相場・推移
製造期間:2019年~
ロレジウムはロレックスの造語で、ロレックス+ステンレススチール(SS)+プラチナ(PLATlNUM)のことを指す言葉です。
このコンビネーションはヨットマスターにのみ採用され、スポーツウォッチとは思えない重厚さと存在感を感じることができます。
2019年に発売された新作126622 ダークロジウムでは、黒みを帯びたロジウム「ダークロジウム」を文字盤に採用。そのクールでモダンなデザインは世界中の時計愛好家を魅了しています。
ダークロジウムは非常に人気が高いため常に品薄状態であることも特徴です。スポーツロレックスの価格高騰に伴い、現在相場が大きく上がっています。
年 | 付属品 | 買取金額(平均値) |
2019年 | 箱/保証書 有 | 約128万円 |
2020年 | 箱/保証書 有 | 約125万円 |
2021年 | 箱/保証書 有 | 約150万円 |
2022年 | 箱/保証書 有 | 約180万円 |
2023年 | 箱/保証書 有 | 約192万円 |
2024年 | 箱/保証書 有 | 約215万円 |
126622 ダークロジウムの相場は2021年以降、その価値を高めています。
現在の相場は約200万円前後と、ここ数年で大きく高騰しています。
ダークロジウムはヨットマスターの中で最も人気があるモデルのため、価値は安定的です。ヨットマスター自体が相場上昇傾向にあるので、高額査定が期待できるでしょう。
ロレックス ヨットマスター 126622 ブルーの買取相場・推移
製造期間:2019年~
ベゼルにプラチナに使った高級感溢れる116622 ブルー。爽やかなサンレイ仕上げのブルーダイヤルに赤色秒針が浮かぶスポーティーな仕上がりの定番ヨットマスターです。最新型ヨットマスターとして2019年にリリースされ、ダークロジウムと共にヨットマスターの人気を支えています。
相場水準はダークロジウムには及びませんが、こちらも右肩上りに買取価格が推移しており、売り時を迎えています。
年 | 付属品 | 買取金額(平均値) |
2019年 | 箱/保証書 有 | 約110万円 |
2020年 | 箱/保証書 有 | 約120万円 |
2021年 | 箱/保証書 有 | 約139万円 |
2022年 | 箱/保証書 有 | 約171万円 |
2023年 | 箱/保証書 有 | 約169万円 |
2024年 | 箱/保証書 有 | 約185万円 |
126622 ブルーの相場は高騰傾向にあります。概ね130万円前後で相場が推移していましたが、ここ数年で大きく高騰しました。
2024年10月現在における買取価格は約170万円。ピークよりも数字を落としていますが、いまだに高値をキープしています。
いつ売っても高く売れる状態が続いていており、ヨットマスターの注目度が高まっていることを実感します。
ロレックス ヨットマスター 116622 ダークロジウムの買取相場・推移
製造期間:2016年~
2016年に発売された116622 ダークロジウムは、ダークロジウム文字盤を初めて採用したモデルとして話題になりました。デザインは新型126622と殆ど同じで、搭載ムーブメントが1世代前のモノとなります。
見た目が同一でありながらも最新モデルよりも安く買えることから需要が高まっており、こちらも相場が上がっています。
年 | 付属品 | 買取金額(平均値) |
2019年 | 箱/保証書 有 | 約110万円 |
2020年 | 箱/保証書 有 | 約112万円 |
2021年 | 箱/保証書 有 | 約128万円 |
2022年 | 箱/保証書 有 | 約142万円 |
2023年 | 箱/保証書 有 | 約160万円 |
2024年 | 箱/保証書 有 | 約165万円 |
2017年末から2018年の3月にかけて、買取相場は急上昇。3カ月の間に価格が20万円以上も高騰しました。
その後も緩やかに上昇し、2024年10月時点では約170万円まで相場が上がっています。
ダークロジウムはヨットマスターの中で最も人気があるモデルのため、価値は安定的です。
コロナの影響もあって相場を下げるモデルも多いなか、高い相場水準をキープしています。
ロレックス ヨットマスター 116622 ブルーの買取相場・推移
製造期間:2012年~
116622系のモデルは現行モデルと同じくダークロジウムとブルーだけが発売されています。ダークロジウム同様、最新型と見た目が同一であるため、より安く購入できる旧型の人気が高まっています。
勢いこそダークロジウムに劣りますが、発表から6年が経過した今尚人気が衰えないブルーの評価もかなり高いといえるでしょう。
年 | 付属品 | 買取金額(平均値) |
2019年 | 箱/保証書 有 | 約103万円 |
2020年 | 箱/保証書 有 | 約104万円 |
2021年 | 箱/保証書 有 | 約121万円 |
2022年 | 箱/保証書 有 | 約130万円 |
2023年 | 箱/保証書 有 | 約140万円 |
2024年 | 箱/保証書 有 | 約150万円 |
ダークロジウム同様、2017年末から買取相場が急上昇し、ブルーも約20万円の値上がりを見せました。
2024年10月現在においては約150万円と高相場相場となっており、5年間の間に約70万円ほど高騰したことになります。
ヨットマスターはどのモデルも堅調な買取相場となっているので、今が売り時です。
ロレックス ヨットマスター 116622 シルバーの買取相場・推移
製造期間:2012年~2016年
2016年にダークロジウムダイアルが登場したことにより、製造終了となったシルバーダイアル。
ヨットマスターの象徴でもある独特のシルバーには定評があり、製造終了モデルでありながらも高い買取相場をキープしています。
年 | 付属品 | 買取金額(平均値) |
2020年 | 箱/保証書 有 | 約102万円 |
2021年 | 箱/保証書 有 | 約120万円 |
2022年 | 箱/保証書 有 | 約130万円 |
2023年 | 箱/保証書 有 | 約130万円 |
2024年 | 箱/保証書 有 | 約150万円 |
116622 シルバーの相場は安定的で、大きな変動は見受けられません。
ただ、この数年は右肩上がりに相場が上昇しており、2024年10月時点の買取相場は150万円と高値を記録しています。
ダークロジウムやブルーには及びませんが、生産終了モデルでありながらも高い評価を受けていることがわかります。
ロレックス ヨットマスター 16622 シルバーの買取相場・推移
製造期間:1999年~2012年
16622は現行116622の1世代前のモデルです。見た目はほぼ同一ですが、「夜光」のカラーと、バックル、ラグに違いがあります。
16622は2017年まで横ばいの買取相場が続いていましたが、2018年に入り高騰しました。
年 | 付属品 | 買取金額(平均値) |
2020年 | 箱/保証書 有 | 約70万円 |
2021年 | 箱/保証書 有 | 約73万円 |
2022年 | 箱/保証書 有 | 約80万円 |
2023年 | 箱/保証書 有 | 約80万円 |
2024年 | 箱/保証書 有 | 約80万円 |
買取価格は時計のコンディションや付属品の有無、製造年代によって異なりますので一概には言えませんが、現在は2017年頃に比べ20万円程買取価格が高騰しています。非常に高い相場をキープしていますので、今が売り時だと思います。
いかがでしたでしょうか。
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この記事を監修してくれた時計博士
池田 裕之(いけだ ひろゆき)
- (一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
- 高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン 課長
1982年生まれ・熊本県出身。
20代でブランド販売店に勤務していく中で、高級時計に惹かれ、その奥深さや魅力を知っていく。29歳で腕時計専門店へ転職を決意し、GINZA RASINに入社。
豊富な時計への知識を活かして販売・買取・仕入れに携わり、2018年8月にはロレックス専門店オープン時、店長へ就任した。販売・買取ともにリピーターが多い。時計業界歴17年。