• Twitter
  • Instagram
  • line
  • Facebook
  • weibo
  • WeChat


ロレックス, 価格高騰モデル, 時計の雑学

214270・114270・14270。今買うべきロレックス エクスプローラーIはどれ?【2020】

みんな大好きロレックス エクスプローラーI。

とにかくシンプルで視認性に何の問題もない顔立ち,ロレックスらしい堅牢なケース・ブレスレット,信頼性の高いムーブメント・・・

「実用時計の王者」とロレックスが呼ばれてきたエレメント全てを詰め込んだ、弱点のないスポーツウォッチですね。

現行モデルはRef.214270ですが、生産終了した先代の114270,そして先々代の14270も市場に豊富に流通しており、そのいずれも変わらぬ人気を誇っていることからも、エクスプローラーIの実力の高さが伺い知れるものです。

 

「でも、正直どのエクスプローラーIも見た目が同じで、どれを選んでいいかわからない・・・」

「価格高騰しそうなエクスプローラーIがあるって本当?」

こんなお問合せを頂くことがあります。

確かにエクスプローラーI市場は三つ巴の状態で、いったい、私たちはどのリファレンスを買うべきなのでしょうか。

そこでこの記事では、エクスプローラーI屈指の人気モデル214270・114270・14270について解説するとともに、ロレックスの買取に携わっている立場から、今買うべきエクスプローラーIをピックアップしてみました!

ロレックス エクスプローラーI 214270

 

ロレックス エクスプローラーI とは?

エクスプローラーIは、1953年にロレックスから生み出されたプロフェッショナルライン(スポーツモデル)です。ちなみにサブマリーナと同期です。

 

「探検家」という勇ましい名前を持ちますが、他のスポーツロレックスと大きく異なるのが、どちらかと言えばドレスウォッチに近いようなシンプルな顔立ちを持つことです。

回転ベゼルなどは持たず、またブラック文字盤も3・6・9にアラビア数字を、その他はバーインデックスをセッティングし、そこにベンツ針を組み合わせるという意匠となっており、無駄の一切を省いていることがわかります。

しかしながらこのエクスプローラーIは控えめで上品な外装とはうらはらに、いくつかの華やかなエピソードで知名度を高め続けていった存在でもあります。

その最たるものは、登山家の故エドモンド・ヒラリー卿の偉業に携行された、というものでしょう。

ロレックス エクスプローラーI 214270

出典:https://www.instagram.com/rolex/

ヒラリー卿は1953年、世界で初めてエベレスト登頂に成功した人物として高名ですね。この時パーティーに同行していたカメラマンが、エクスプローラーIのプロトタイプを着用していました。そこでロレックスは「エベレストという過酷な環境下においても、時計本来の真価を発揮できる時計」としてエクスプローラーIを打ち出し、見事「堅牢」「高性能」といったイメージを世間に植え付けることに成功します。エクスプローラーIの「探検家」の名前に恥じぬ実力を示せた、というわけですね(もっとも後年、実際に携行されたのはオイスターパーペチュアルであったことが判明しています)。

さらに日本国内では、1997年に放映された月9ドラマ『ラブジェネレーション』で、木村拓哉さんがエクスプローラーI(当時は14270)を身に着けていたことから一気に人気爆発。

それまで国内の並行相場では30万円程度であったエクスプローラーIですが(ちなみに当時の定価は37万円程だった)、その倍以上ともなる60万円の急騰を遂げることとなりました。

ロレックス エクスプローラーI 14270

※木村拓哉さんが着用していた14270

 

このように、シンプルな外観とはうらはらに知名度は抜群のエクスプローラーIは、人気という意味でもロレックス随一。

当店でも、例年必ずロレックスの売上ランキングで上位3位に入るほどよく売れる商品で、在庫を切らせないために常時積極買取を行っております。

なお、前述の通りエクスプローラーIの誕生は1953年とされており、間もなく60年を迎えようとするほどのロングセラーです。

デザイン面でも初代から意匠を受け継いだシンプルさが活きており、またロレックスの中では流通量が多いことから、初期の超レア個体を除けばどの年代のモデルも比較的手に入れやすいという特徴もあります。

ただ、「人気」と言った時に挙げられるのが、現行の214270、その先代の114270、さらに先々代の14270です。

次項で、それぞれを解説いたします。

 

214270・114270・14270。歴代エクスプローラーIを解説

次に、歴代エクスプローラーIを、新しい順にご紹介いたします。

 

エクスプローラーI 214270

ロレックス エクスプローラー 214270

SPEC

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径39mm×厚さ約11mm
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.3132
製造期間:2010年~(2016年にマイナーチェンジ)
参考定価:687,500円(税込)

 

2010年に発表された現行エクスプローラーIが214270です。

前項でもご紹介したように、エクスプローラーIは基本的に初代意匠を踏襲しており、そのデザインを大きく変えていません(多くのスポーツロレックスに言えることでもありますが)。

そのためエクスプローラーIらしい、無駄の一切を省いたシンプルスタイルは依然として受け継がれてきました。

しかしながら現行214270が、明らかに歴代エクスプローラーIと異なる面があります。

それは、ケースサイズが39mmとなったこと。エクスプローラーIは長年36mmサイズが主流だったのですが、現行に至ってサイズアップが図られることとなりました。

ロレックス エクスプローラーII 214270

サイズアップとは言え、大きすぎるということはありません。

214270がリリースされた当時は「デカ厚ブーム」の真っ只中。そのため巷には43mmとか45mm等のビッグケースが出回っていたため、むしろ今なお214270は上品の部類に入ります。

また、エクスプローラーIは機能もシンプルゆえにきわめて薄く、全体的にスタイリッシュな印象を有しており、214270でよりいっそうスーツを着用することの多い現役ビジネスマンをトリコにすることとなりました。

時分針とアラビア数字のインデックスが、ロジウムプレート仕上げが施されたホワイトゴールド製という高級感も、控えめな風格が感じられますね。

エクスプローラーI 214270

 

さらに搭載するムーブメントCal.3132は先代のCal.3130を大いにアップグレードさせたものです。

もともと31系のムーブメントの評価はきわめて高く、先代のCal.3130も長らく名機としてオイスターパーペチュアルやサブマリーナで活躍してきました(詳細は後述)。

しかしながらCal.3132は、よりエクスプローラーIの「冒険家」というコンセプトを訴求した形となります。

どういうことかと言うと、ロレックス独自の耐震装置「パラフレックス・ショックアブソーバー」および高性能「ブルー・パラクロムヒゲゼンマイ」が新たに装備されていることがミソです。

パラフレックス・ショックアブソーバーは従来の耐震バネの仕様を新たに板バネとしたもので、従来型より50%も耐衝撃性を向上させた画期的な機構です。現在のロレックスでは主流となりつつありますが、実は初めて採用されたのが214270からでした。

ロレックス ムーブメント Cal.3132

ブルー・パラクロムヒゲゼンマイとは、ニオブ(Nb)とジルコニウム(Ar)なる特殊合金から構成されたヒゲゼンマイです。「高耐磁性」「低温度係数」が取り上げられますが、この二つのうちとりわけ注目されているのが耐磁性能です。

時計と磁気帯びは切っても切れない関係にあります。そこでロレックスは、ムーブメントパーツの中でも磁気の影響を受けやすいヒゲゼンマイに対策を採ることで、精度への影響を最小限に留めることとします。結果として生まれたブルー・パラクロムヒゲゼンマイは、きわめて磁気帯びしづらい特殊合金を使用。磁気の脅威から時計を守ることに成功したのです。

ちなみにヒゲゼンマイは時計パーツの中でも自社製造が難しいと言われていますが、ブルー・パラクロムヒゲゼンマイは加工がしやすく、量産に適していることも特筆すべき点です。

 

このように、サイズ・性能ともに大きな変更が加えられた現行214270ですが、2010年にはさらに大々的なランニングチェンジが行われます。

と言うのも、時分針が長くなり、かつ3・6・9のアラビアンインデックスにクロマライト夜光が塗布されることとなったのです。

214270 エクスプローラーI

上:最新型の214270 / 下:旧型の214270

 

この変更、なんでもないことのように見えて、かなりドラスティックな進化と言えます。

そう言える理由は、以下の通りです。

実は2010年のモデルチェンジでケースが大きくなった際、時分針になんら変更が加えられておらず、やや物足りない印象を受けていたユーザーは少なくないようでした。「デザインのバランスがあまりよくない」といった声も聞かれたものです。

そこでロレックスではリファレンスはそのままに、針と夜光の仕様変更を敢行。結果として完璧なデザインを獲得し、さらには探検家に何よりも大切な「どんな場所でも高い視認性を誇る」というアイデンティティを突き詰める結果となりました。

もっとも、現在は旧型文字盤の214270に稀少性という面で注目度が集まっており、相場をジワジワ上げているというロレックスならではの現象も巻き起こしてはいますが・・・

なお、定価は税込687,500円となり、プロフェッショナルモデルの中ではエアキング 116900に次いで低価格帯となります。

 

エクスプローラーI 114270

ロレックス エクスプローラーI 114270

SPEC

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径36mm×厚さ約11.5mm
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.3130
製造期間:2001年~2010年
参考定価:493,500円(当時)

 

114270は2000年代を飾ったエクスプローラーIとなります。

現行214270の前世代に当たり、「最後の36mmケース世代」とも言えますね。

 

サイズ含めて外観は先代を踏襲しており、とりわけ文字盤は「インデックスがやや太くなった」「6時位置のswiss madeの位置が若干変わった」程度の変化しか見出せません。

ただし、偽造防止用としてサファイアクリスタルガラスに、レーザーで王冠マークがエッチング加工されたのは114270から(ただし初期製造個体にはなし)であることは特筆すべき点ですね。

 

また、「フラッシュフィット」と「ムーブメント」仕様も先代からの大きな変更点として挙げられます。

まず、フラッシュフィット一体型となったこと。フラッシュフィットとはブレスレットのつなぎ目の装着形式のことで、一体型ではケース・ブレスレットのこのつなぎ目がシームレスとなっており、より装着感が向上したものとなります。

ロレックス フラッシュフィット

※左がフラッシュフィット一体型。つなぎ目がなくなっている

 

ちなみに14270にあったラグ横の穴もなくなりました。

ロレックス エクスプローラーI

 

さらにもう一点の大きな特徴は、Cal.3130を採用していることです。

前項でも簡単に言及しましたが、こちらもノンデイトムーブメントとしてエクスプローラーIの他、サブマリーナやオイスターパーペチュアルに搭載されてきた基幹機です。ちなみにサブマリーナ 114060では現役で用いられています。

このムーブメントの特徴は、耐久性及びメンテナンス性が向上したことにあります。

14270で用いられていたCal.3000は、これまた後述しますが28,800振動/時(8振動/秒)にテンプの振動数を高め、精度面で進化した機械でした。ただし、テンプの振動数は高ければ高いほどパーツを摩耗させやすく、耐久面で不安を拭いきれません。

そこでCal.3130では、片方のみでテンプを支えていたバランスブリッジを両方向から支える機構へと改善し、衝撃からの耐久性はもちろん堅牢性や安定性を高めることとなったのです。

さらに言うと調整機構がマイクロステラスクリューからマイクロステラナットに変更されることで精度調整が用意となり、メンテナンス性の向上に一役買っています。

ロレックス ムーブメント 3130

 

なお、パッと見では変化に気づきづらいこともありますが、このCal.3130へのアップデートこそが114270の最大の醍醐味と言っていいかもしれません。

なぜなら、114270が今なお現役で扱えるのは、しっかりとしたケース・ブレスレットに加えて、当ムーブメントの功績が大きいためです。

「発売から20年が経過しようとしている中古モデルが、今でも使える」ということは、搭載ムーブメントが堅牢なこと。加えてメンテナンスしやすいことが要因として小さくありません。「どこでも」「いつまででも」使いやすいことを示唆していますね。

簡単に言うと、「ガンガン使って、不具合があれば修理業者にメンテナンスしてもらいながら、また末永く使っていける」ということ!

ロレックスの時計は、えてしてこういった側面があります。

実用が研ぎ澄まされているので、誰もが使いやすく修理しやすく、一大中古市場を築きやすいのです。

 

なお、114270の留意点として、「年式による仕様変更」が挙げられます。

214270の文字盤のようにドラスティックなものではありませんが、当該仕様によって相場が異なるので注意が必要です。

その特筆すべきものの一つが、ルーレット刻印です。

エクスプローラーI ルーレット刻印

114270のみならずロレックスの全ての個体に言えることなのですが、2006年頃からルーレット刻印が採用されるようになりました。

これはインナーリング(文字盤側のケースインナー。インナーサークル)に「ROLEX」および王冠マークがぐるりと一周し、さらに6時位置には個体のシリアルが印字された仕様です。

サファイアクリスタルガラスの王冠透かしマーク同様に偽造防止策なのですが、このルーレット刻印が入った個体は相場が上がりやすい傾向にあるのです。

もっとも、これは仕様が、というよりは、高年式(年式が若い、ということ)に直結するということが大きいでしょう。

114270や後述する14270のような生産終了モデルは、よっぽどのレアモデルを除いて新しければ新しいほど高い相場を築きます。

やはり時計は精密機器ですから、いくら中古ロレックスの質が高いとは言え、古くなればそれだけ相場は下がります。

もちろん付属品の有無や時計自体のコンディションも中古価格には大きく関わってきますが、ルーレット刻印の有無である程度新旧が見極められることは覚えておいて損はありませんよ!

 

エクスプローラーI 14270

ロレックス エクスプローラーI 14270

SPEC

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径36mm×厚さ約11.5mm
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.3000
製造期間:1990年~2001年
参考定価:370,800円(当時)

 

ドラマ『ラブジェネレーション』で木村拓哉さんが着用し、一躍人気モデルとして国内市場の話題をさらったのがこちらの14270です。

現行エクスプローラーIのデザインコードは、当14270で完成されることとなりました。

そのため、基本的に114270と外装面での大きな違いはありません。

トリチウム夜光を採用していること(1999年~はスーパールミノバ)やフラッシュフィットやラグサイドに穴があること(これらは同年代のロレックスにも当てはまる)等の細かな差異はありますが、基本的に14270の特徴は、前述の通り現行エクスプローラーIのデザインの礎となったこと。加えてムーブメントCal.3000を搭載していることに集約できるでしょう。

 

こちらに搭載されているCal.3000は、1990年代に一世を風靡したノンデイトムーブメントです。

繰り返しになりますが、今なお生産終了して日が経つロレックスが市場に出回っている理由は、ムーブメントの功績に拠るところが少なくありません。

ロレックス ムーブメント Cal.3000

Cal.3000では、従来毎時19,800振動だったテンプの振動数を毎時28,880振動へとスイッチングし、高精度化したことが特徴です。

また、1990年代、まだロレックスムーブメントは完全にクロノメーター化してはいませんでしたが、14270に搭載されているCal.3000はクロノメーター機。スペックという面で、当時最先端をひた走っておりました。

基本的に14270は、114270や214270以上に高年式のモデルが重宝されています。

もちろん古いモデルでも現役で動く個体ばかりですが、日常的に安心して使いたい,あまり高級時計を扱ったことがない、といった方々は、新しい個体を選ぶことをお勧めしますし、実際にそういったニーズが14270の相場を形作っています。

 

ただし例外があります。

それは、「ブラックアウト」と呼ばれる個体です。

基本的に114270も14270も、3・6・9のアラビアンインデックスにはホワイトエナメル仕上げが施され、白っぽい光沢を放っています。

しかしながら14270の初期製造モデルにのみ、当アラビアンインデックスがブラックカラーとなっている個体が存在します。これがブラックアウトです。

シリアルにすると、E番またはX番の一部で確認されています。

ロレックス エクスプローラーI 14270 ブラックアウト

※ブラックアウトの14270。アラビア数字が明らかに異なりますね。

 

仕様変更なのかたまたまなのか、理由はわかっていません。

しかしながらその稀少性の高さから100万円以上が当たり前、状態の良い個体なら200万円超えという、エクスプローラーIらしからぬ相場を築いています。

 

 

ロレックス エクスプローラーIを今買うならどれ?~214270・114270・14270~

それでは、現在エクスプローラーI市場で三つ巴となっている214270・114270・14270の中で、時計買取店のスタッフが「どれを今買うべきか?」をご紹介いたします!

もちろん「デザインで」「好みで」選ぶのが時計の醍醐味なのですが、ことエクスプローラーIに至っては外装が似すぎていて(唯一、214270はサイズの好みや着用感で選ぶこととなるでしょうが)、迷ってしまう方も多いでしょう。

そこで、「価格」「今後の価格高騰ポテンシャル」「コンディション」に区分けして、解説してみました!ぜひこれからエクスプローラーIを買おうと思っている方は、参考にしてみてくださいね。

 

①価格を抑えながら買うならコレ!

ロレックス エクスプローラーI

「ロレックス、高くなりすぎて予算オーバー・・・」

「価格をできるだけ抑えたい」

そんな方々こそ、エクスプローラーIは狙い目!とは言え近年のロレックス相場高騰の煽りを受けていることは事実で、現行214270は既に定価を大きく上回るプレミア価格に達してしまいました。

でも、安心してください。

「生産終了した114270または14270」は、まだ比較的安く購入することが可能です!

 

誤解のないように言うと、当然ながら生産終了モデルも値上がりはしています。

ロレックス需要が未だかつてないほど高まっており、とりわけスポーツモデルは「100万円出さなくては買えなくなった」と言われる時代です。

しかしながら、エクスプローラーIの三世代はいずれも比較的製造期間が長く(14270と214270に至っては10年選手ですね!)、かつもともとの定価がそこまで高くないことから、「まだお求めやすい価格」と言っていいでしょう。

ロレックス エクスプローラーI 114270

繰り返しになりますが、中古は付属品や時計自体のコンディションが価格に色濃く反映されるため、正確な相場をお伝えすることはできません。

しかしながらある程度状態が良好な個体と仮定したうえでの平均的な価格帯は、114270が60万円台~70万円台前半、14270だと60万円台~と言ったところ。これは年式が古かったり、付属品が付いていなかったりするほど安価になる傾向にあります。

もちろんほんの二年ほど前まで40万円台が相場だったことを鑑みると高い印象はぬぐい切れませんが、その分リセールバリューも年々高くなっているため、お得感も同様に強いモデルと言えるでしょう。

 

②これからの価格高騰に期待して買うならコレ!

ブラックアウト 価格高騰

スポーツロレックス特有の現象。それは、「相場の上下」ではないでしょうか。

高級時計の中にはきわめて高い資産価値を有する製品が少なくありませんが、ロレックスほど相場変動の激しいモデルはなかなかありません。そして、近年のロレックス相場は、ずっと右肩上がりに上がり続けている状態です。

デイトナやサブマリーナの人気モデルはもともと需要も相場も高かったですが、それでも2016年以降は確実に右肩上がりに相場上昇。そしてここ2~3年では、価格の優等生と呼ばれていたモデルでも定価を大きく超えるプレミア価格を築くようになりました。

 

そんな中で、エクスプローラーIの相場が2020年、急激に上昇しています。

その最も顕著なものが、現行の214270です。

2019年、過去最高とも言っていいほどロレックス相場が全体的に上昇しました。これはエクスプローラーIも同様で、これまで70万円台でふんばっていた新品並行相場が一気に80万円台に突入。定価687,500円ですので、他のスポーツロレックスにも負けない値上がりと言えるでしょう。

この相場は一時期落ち着いてはいたものの、2019年末から再び上昇の兆しを見せることとなりました。

ロレックス エクスプローラーI 214270

そして2020年に入り、214270はますます相場を上げることとなります。8月現在の新品並行相場は、ついに90万円超え・・・!

この要因はいくつか考えられますが、最たるものは「9月に控えたロレックスの新作発表」です。

例年3月にバーゼルワールドでロレックスは新作発表を行ってきましたが、2020年は新型コロナウイルスの影響から、9月にずれ込むこととなりました。

ロレックスの新作発表は、時計の買取店にとってきわめて重要なイベントです。というのも、新作が発表されるということは旧型番が生産終了と言うことに繋がるのですが、ロレックスは「生産終了したモデルの相場が上昇する」という現象を起こし続けているのです。これは、ロレックス特有です。

 

そして、次の新作発表で生産終了となるのが、この214270なのでは、と言うのです。

もちろん噂の域を出ません。ロレックスは新作発表当日まで、どのモデルがどんな運命をたどるかをひた隠しにするでしょう(SNSを通じてシグナルを出してる・・・という説もありますが、こちらも噂です)。

そんな中で、なぜ214270がやり玉にあがっているのか?その理由は大きく分けて二つあります。

まず一つ目が、定価改定の際に値上がりしなかったこと。

ロレックス エクスプローラーI 214270

2020年1月より、ロレックスはほとんど全てのモデルに対して値上げを行いました。消費増税の影響もあり、一年前と比べて8万円程も価格上昇したモデルも存在します。

そんな中において、定番どころのエクスプローラーIだけが価格据え置きとなったのです!これは、生産終了前に売ってしまおうというロレックス側の腹積もりなのでは・・・と噂されました。

 

もう一つの理由が、ムーブメントにあります。

本稿ではCal.31●●というムーブメントをご紹介してきましたが、現在ロレックスはCal.32系への移行を進めています。

この「新世代」ムーブメントは、従来の31系よりパワーリザーブを一日分延長し、かつ信頼性や効率等、さらに性能面でのパワーアップが図った、ロレックスご自慢の名機!

32系ムーブメントへの移行で以て旧型番を生産終了にする、というのが最近のロレックスの動向なのですが、実はノンデイトムーブメントにまだこのメスが入れられていません。そこで、先陣をきるのが214270なのではないか、というのです。

加えて、214270は発売から10年が経過するので、キリがいいのではないか、なんて話も出てきています。

真相がわかるのは9月ですが、実際に214270が生産終了の噂を受けて値上がりしていることは事実です。

生産終了ともなれば、これだけ愛されてきた214270。買いが集中して今以上に相場高騰する可能性も・・・この高騰に期待して、青田買いしておく、というのはアリでしょう。

 

とは言え、214270は114270・14270からデザインを踏襲しており、大きな変化はサイズ以外にありません。これは、次世代のエクスプローラーIでも同様となる可能性があります(そもそも、エクスプローラーIのシンプルな洗練は完成度が高いので、あまりいじってほしくないという意見もあるでしょう)。

外装が大きく変わらないモデルチェンジだと、新型の方がスペックの優秀さや物珍しさから価格が上がり、旧型はそこまで変わらなかった・・・といった例が少なくありません。

そのため「絶対上がる!」という過信は禁物ですが、本当に生産終了して流通量が減ってしまう前に、気になる方は買っておいた方が良いでしょう

 

ロレックス エクスプローラーI 214270

なお、現行モデルが生産終了すると、つられて旧型にも注目度が集まり、相場が上がるケースも多々あります。

また、旧型エクスプローラーIの中でも、14270のトリチウム夜光モデルは狙い目と長らく言われてきました。

エクスプローラーIの夜光はトリチウム⇒スーパールミノバ⇒クロマライトといった変遷を経てきているのですが、新しいほど性能面では優れていると言えます。しかしながらトリチウム、「経年により変色した風合いが味わい深い」「ヴィンテージテイストを楽しめる」とあって、一躍人気に。

「トリチウム夜光が、次に価格高騰するロレックスなのでは?」といった業界筋の意見があることは事実です。

エクスプローラーIでトリチウム夜光が使われている個体は、1999年より前に製造されたもの。14270では結構多いので、価格高騰に期待している方だけではなく、ヴィンテージテイストがお好きな方は、狙い目でしょう。

なお、「オールトリチウム」と呼ばれる個体は、既に値上がりが目覚ましいことは留意しておきましょう。ロレックスは正規オーバーホールに出すと針や文字盤交換も一緒に行われてしまうため、オリジナルのまま現存している個体はそう多くはありません。

そのためオールトリチウムの個体は、高値で売買されることとなります。

 

③安物買いの銭失いを避けるために。中古は状態を確認してから買おう

ロレックス エクスプローラーI 214270

今回、現行214270だけに留まらず、生産終了した114270と14270についても併せてご紹介しております。

本稿をきっかけに、この時計に興味を持って頂ければ幸いです。

しかしながら年式の古いモデルや、214270でも中古品を買う時に注意してほしいことがあります。

それは、「状態(コンディション)をしっかり確認してから買う」というものです。

 

ここで言う状態とは、外装の傷や変色の具合だけでなく、「いつオーバーホールしているのか」「機械点検は行われているのか」「いつ頃販売された個体なのか」というものです。

前項でも述べましたが、時計は精密機器です。末永く使っていくには、定期的なメンテナンスや丁寧な取扱いが欠かせません。

そのため、いくら安く販売されていてもメンテナンスされていない個体は避ける必要があります。

販売時に、状態についてきちんとした説明のある店舗を選択するようにしましょう。

なお、特にこだわりがなければ、高年式の個体を選ぶのがお勧めです。

 

まとめ

ロレックス エクスプローラーIの人気モデル214270・114270・14270について解説いたしました!

現行214270だけでなく、114270および14270も比較的市場に流通しており、エクスプローラー人気を牽引していること。近年の相場上昇は顕著ではありますが、中にはまだお安く買える個体も存在すること。とは言え数年前と比べると価格の上昇率はきわめて高く、さらに今後高騰するポテンシャルを秘めたモデルもあることをお伝えできたでしょうか。

もっとも、どのモデルもエクスプローラーIらしいシンプルで上品なデザイン、そして堅牢かつ信頼性高いスペックを有します。ぜひお好きな一本に出会ってくださいね。

文:鶴岡

 

 

あわせて読みたい関連記事

 

この記事を監修してくれた時計博士

池田 裕之(いけだ ひろゆき)

  • (一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
  • 高級時計専門店GINZA RASIN 銀座ナイン店(ロレックス専門館) 店長

1982年生まれ・熊本県出身。
20代でブランド販売店に勤務していく中で、高級時計に惹かれ、その奥深さや魅力を知っていく。29歳で腕時計専門店へ転職を決意し、GINZA RASINに入社。
豊富な時計への知識を活かして販売・買取・仕入れに携わり、2018年8月にはロレックス専門店オープン時、店長へ就任した。販売・買取ともにリピーターが多い。時計業界歴16年。

時計の買取はコチラ

査定金額を知りたい方はコチラ

スマホで簡単に査定 かんたんLINE査定 気軽に査定額が知りたい スピード無料査定
宅配買取キャンペーン RASINオンラインサイトへ RASIN買取サイトへ WEBマガジン

ロレックスのブログ一覧


宅配買取キャンペーン
バーゼルワールド2019
WEBマガジン
販売サイトへ
買取サイトへ

 

お勧めアイコン
ロレックスの買取相場

 

お勧めアイコン
人気記事ランキング
お勧めアイコン
おすすめ記事


ページトップへ