近年、ロレックスの価格高騰が注目されています。ブランドによる定価の引き上げもありますが、実勢相場が定価をはるかに上回る価格がつくモデルもあります。
「ロレックスが高騰しているから投資目的で買いたいけれど、買い時がいつなのか知りたい」
「売却を待っているけれど、高騰はいつまで続くの?」
ロレックスの価格高騰に対して、損をしない投資や売却を行うために迷っている方は少なくないでしょう。
そこで、ロレックスの2026年1月に行われた定価の引き上げをはじめ、中古や実勢相場の動き、社会情勢・経済動向との関連性などを例に挙げながら分かりやすく解説します。
価格高騰がいつまで続きそうか、どれくらいの値上げ率でアップするのかなど、細かな予測も行っているので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
ロレックスは2019年以降、年に1回から2回のペースで定価の値上げを行っています。 まず、2019年に行われた定価引き上げの代表的な理由は、以下に挙げるものです。
その後も金の価格高騰をはじめ、世界的な情勢不安や中国をはじめとする市場拡大、ブランド力の強化を目的とした価格引き上げは、たびたび行われています。
特に大きな定価引き上げとなったのは2022年、2025年の定価改定でした。しかし、2026年1月にも、更なる値上げが行われました。
2026年も不穏な世界情勢や世界経済の悪化、世界的価格高騰、金や貴金属だけでなく金属類全般の価格高騰が続いています。
ロレックスが2019年から継続的に行ってきた価格調整を鑑みると、2026年も1月に引き続き、値上げ基調が続くと予測されます。
ロレックスでは、2024年から2025年にかけて大きな定価改定が行われ、多くの人気スポーツモデルで価格が上昇しました。
2025年以降も定価改定は継続し、実際に2026年1月に改定による値上げが実行されています。
2026年1月における定価の上昇率を、わかりやすいよう前回の価格改定による上昇率と比較できる表にまとめました。
| モデル | 2024年改定 | 2025年1月改定 | 2026年1月改定 | 値上げ率 |
|---|---|---|---|---|
| デイトナ126500LN(ホワイト) | 2,176,900円 | 2,349,600円 | 2,499,200円 | 2025年:7.9%UP 2026年:6.3%UP (2024年:14.8%UP) |
| GMTマスターII 126710BLRO |
1,540,000円 | 1,633,500円 | 1,780,900円 | 2025年:6.0%UP 2026年:9.0%UP (2024年:15.6%UP) |
| エクスプローラーI 124273(コンビ) |
1,762,200円 | 1,943,700円 | 2,115,300円 | 2025年:10.2%UP 2026年:8.8%UP (2024年:20.0%UP) |
参考記事:ロレックス定価表
スポーツモデルの代表格といえば、ロレックス随一の人気を誇るクロノグラフモデル、コスモグラフデイトナです。
デイトナは、ステンレススティールモデルでありながら、2026年1月の改定により前年比6.3%の価格上昇を記録しました。
2025年1月の改定では7.9%だったため、上昇率は落ち着いたかに見えますが、2年で14.8%も定価が値上がりしています。
カラフルなベゼルが人気のGMTマスターⅡでは、25年の改定で6%の上昇でしたが、2026年の改定では9%の上昇とかなり値上がりしました。
シンプルなエクスプローラーⅠも、ゴールド素材とのコンビモデルで上昇率が顕著です。
コンビモデルのエクスプローラーⅠ124273では、25年で10.2%、2026年1月で8.8%上昇しています。
近頃では年に2回の値上げが行われるケースがあるため、2026年にはさらなる値上げの可能性も予想されます。
GINZA RASINの買取サイト、販売サイトの実勢価格を参考に、人気の高いスポーツモデルの中古相場についても分析しました。
この3年間で定価の上昇がみられたスポーツモデル3点にスポットを当て、中古市場の現状と水準感について解説します。
| モデル | 2026年 定価 | 未使用買取価格 | 中古買取価格 | 中古販売価格 |
|---|---|---|---|---|
| デイトナ126500LN(ホワイト) | 2,499,200円 | 5,650,000円 | 5,600,000円 | 6,080,000円 |
| GMTマスターII 126710BLRO |
1,780,900円 | 3,500,000円 | 3,400,000円 | 4,180,000円 |
| エクスプローラーI 124273 |
2,115,300円 | 1,780,000円 | 1,730,000円 | 2,180,000円 |
ラグジュアリースポーツウォッチの雄であるデイトナの定価と比較し、未使用品の買取価格は2倍以上の高値を記録しています。
特に人気の高いホワイトダイアルモデルは、中古買取価格も定価の倍以上で、中古販売価格に至っては、2.4倍というプレミア価格がついています。
デイトナは新品を正規店で購入することがほぼ不可能なモデルということもあり、高値がついても中古市場は活気があります。
非常に人気が高いGMTマスターⅡも、デイトナほどではないものの、未使用品買取では1.9倍以上の高値がつき、中古買取でも未使用品と10万円ほどの差しかつかない状況です。
中古販売価格も当然高値がつき、2.3倍の値段で取引されています。 エクスプローラーⅠは金を使用しているコンビモデルですが、デイトナやGMTマスターⅡほどの高騰は見られず、買取価格は定価を超えることはありませんでした。
ただし、定価に迫る価格であることは間違いなく、中古販売価格では、定価を60~70万円ほど超える個体もみられます。
2026年の金価格急騰を見るに、今後の買取・中古価格の上昇は金無垢モデルやコンビモデルに現れると予想されます。
ロレックスの定価は年々上昇の一途をたどり、今後もアップの予想が出ています。
また、人気の高いモデルの買取価格や中古販売価格も高騰し続けています。
これらの価格高騰の大きな理由は欲しがる人が多すぎる「需要過多」とロレックス側が行っている「供給制限」であることが、腕時計業界では定説になっています。
ロレックスの高値を引き起こしている「需要過多」と「供給制限」について、詳しく解説します。
ロレックスは世界的に需要過多になっています。
特に、中国やインドなどの新興国における経済成長と、それにともなう富裕層の増加は大きな要因のひとつです。
中国では不動産バブルにともなう経済高成長による「爆買い」が続き、中国・香港での爆発的な需要拡大が起きました。
ステータス、富のシンボルとして高級なロレックスの腕時計を購入する実需だけでなく、投資目的の需要も増加の一途を辿っています。
中国不動産バブルが続く現在でも、世界的な金価格の高騰や情勢不安から富裕層による投資目的の需要は衰えません。
戦争の勃発、長期化や経済的不安から、投資目的でロレックスを購入する潮流は、中国だけにとどまりません。
新たな富裕層が増えたインドをはじめ、日本、欧米諸国においてもロレックスの資産保有が増加しています。
ロレックスは生産数の徹底管理を行っており、基本的に生産本数を増加させない方針を貫いています。
また、この数年に至っては、生産本数を減少させる戦略にも打って出ました。
世界的時計メディアの「HODINKEE」は、ロレックスの2年連続の減産について「意図的な戦略である可能性が高く、販売数量の増加よりも、希少性と価格決定力を優先している」というアナリストの分析を紹介しています。
実際に、ロレックスは世界的に需要過多傾向に陥っていますが、生産本数は減少しているため、市場は常に「飢餓」状態を強いられています。
正規店は全世界に存在しますが、生産数自体が少ないため販売数が厳しく制限されており、どの国の正規店でもほぼ買えない状況が続いています。
全世界が欲しがっていても、ロレックス側は少数しか作らないというブランド戦略は、ロレックス製品の希少性と価値を上昇させ、ブランドの価格決定力強化や実勢価格の高騰につながっています。
さらに、日本では転売目的の買い占めを防ぐため、日本ロレックス独自の厳しい購入制限が敷かれてきました。
こうしたブランド戦略によって、ロレックスの価値が世界的に高まっているのです。
ロレックスの定価上昇が顕著になってきた2019年は、金価格の上昇が顕著になった年で、金価格は2019年に40年ぶりの高値を記録しました。
金無垢モデルやコンビモデルなど金を使用したモデルはもちろん、ムーブメントやインデックスなど細かな部分にも金は使用されており、パーツの価格は微増でも、全体的には大きな価格上昇に繋がってしまいます。
さらに、その他の原料の価格上昇などが、ロレックスを製造しているスイス国内の物価高を誘発しました。
また、ロレックスの日本への輸入においては米ドルで取引されるため、為替相場の影響を受けます。
為替相場上昇で円安ドル高が続けば輸入の際に価格が跳ね上がり、現在の定価上昇の一因となっています。
ロレックスの既存モデルの廃盤や新作発表があると、相場が刺激され廃盤モデルや新作モデルの実勢価格が跳ね上がる傾向にあります。
ロレックスの新作発表は例年、主にWatches and Wonders Genevaが開催される3月~4月を中心に行われます。 その時期が近づくと、新作やそれにともなうモデルチェンジによる廃盤の予測がSNSなどで飛び交い、廃盤説が高まるモデルに注目が集中します。
実際に廃盤が決定する前に実勢相場が上がってしまうケースは多く、予測が的中して廃盤・新作がはっきりすれば、低下しない需要に対して供給が完全ストップするため、価値は跳ね上がります。
ロレックスのムーブメント開発などによって新作の品質が高くなり、ひとつのムーブメント単価がアップしていることも価格上昇の要因です。
廃盤によりモデルが新品で買えなくなる影響や、新作へのご祝儀価格でさらなる高騰が起こります。
ロレックスの価格は2026年も上昇傾向にあり、その理由は需要過多と供給制限にあることをお伝えしました。
ロレックスの価格は近年、定価・実勢相場がいずれも高くなっていると言われていますが、実際の値動きはどうなのかについても調査しました。
近年行われている定価引き上げや実勢相場の高騰について、時代背景や情勢とからめて解説します。
ロレックスの売れ筋であり、特に価格上昇が目立つ主要スポーツモデルを取り上げ、過去3年間における価格推移を調査しました。 リサーチしたモデルは、以下の人気モデルです。
| モデル | 2023年定価 | 2024年改定 | 2025年1月改定 | 2026年1月改定 | 平均値 |
|---|---|---|---|---|---|
| デイトナ126500LN(ホワイト) | 1,974,500円 | 2,176,900円 10.2%UP |
2,349,600円 7.9%UP |
2,499,200円 6.3%UP |
8.1% |
| GMTマスターII 126710BLRO |
1,426,700円 | 1,540,000円 7.9%UP |
1,633,500円 6.0%UP |
1,780,900円 9.0%UP |
7.6% |
| エクスプローラーI 124273 |
1,536,700円 | 1,762,200円 14.6%UP |
1,943,700円 10.2%UP |
2,115,300円 8.8%UP |
11.2% |
| サブマリーナー 126610LN |
1,344,200円 | 1,481,700円 10.2%UP |
1,570,800円 6.0%UP |
1,683,000円 7.1%UP |
7.7% |
| シードゥエラー 126600 |
1,729,200円 | 1,911,800円 10.5%UP |
2,022,900円 5.8%UP |
2,156,000円 6.5%UP |
7.6% |
| 価格上昇率平均値(年別) | – | 10.6%UP | 7.1%UP | 7.5%UP | 8.4% |
人気のスポーツモデル5種の2023年~2026年それぞれの年の定価と、前年と比較した価格上昇率を算出して表にまとめました。
スポーツモデル全体を見ると、最も顕著である2024年の前年度からの上昇率は、10.6%でした。
他の年が7%強の上昇率であることを考慮すると、かなり大幅な値上げだったことがわかります。 平均すると年次8.4%の上昇となり、2023年の定価と比較すると2026年の定価は約25%も上昇していることになります。
次に、モデルごとの上昇率を見てみましょう。最も上昇率の高いエクスプローラーI 124273は、ゴールドとステンレススティールとのコンビモデルで、金価格の高騰が大きく影響しています。
また、世界で最も手に入りにくい時計、コスモグラフデイトナが8.1%とゴールドコンビモデルに次ぐ上昇率となり、他のモデルは7.6~7.7%の上昇でした。
全体的に見ると例年8%近くの定価上昇が行われていることがわかり、定価の引き上げは決して小さな規模ではないことがわかります。
2019年末から世界を襲った未曽有のパンデミック、コロナ禍は、日本はもちろん世界中の経済をも大きく揺るがしました。ロレックスも当然その影響を受けました。
コロナ禍は、世界中の需要・供給いずれにも大きな打撃を与え、コロナショックと呼ばれる経済危機と金融市場の価格下落をもたらしました。 ロレックスも痛手を受けます。
緊急事態宣言やロックダウンにより生産が滞り、購入者も減りました。同時に実勢相場も落ち込みます。
しかし、ステイホームが叫ばれた時期を過ぎると、すぐにロレックスの実勢相場はV字回復を見せます。 社会活動が停滞していた時期に資産の余力が発生したところに、金融資産への不信感からオルタナティブ資産投資が急増し、特に資産価値の高いロレックスに注目が集まったのです。
資産投資目的のロレックス購入が増える一方で、生産数を厳しく制限しているロレックスに、コロナ禍による生産数落ち込みが追い打ちをかけ、圧倒的な供給不足に陥りました。
買い手の急増に、一度落ち込んだ生産数が追いつかない状況が続き、2022年をピークとした急騰が起きたのです。
2022年の急騰ピークの後、ロレックスの実勢相場は一時調整局面に入り、異常な高騰は落ち着きを見せます。
実勢相場の急騰に対する反発が2023年から2025年にかけて起こり、暴騰と言えるほどまでの高まりに終止符が打たれました。
しかし、長期的に見れば実勢相場は依然として右肩上がりを続けています。定価の値上げもあり、全体的な価格アップは衰えません。
ロレックスの価値が上がり続けている背景にあるものは、新興国の経済発展やインバウンドの復活だけではありません。
コロナ禍に続く、ウクライナ情勢を始めとした世界各地での戦争や経済不安が、金融や株式など不安定な資産ではなく、金や高級腕時計などの安全資産への投資へ人々を駆り立てています。
ロレックスは世界中で「高騰する」「価値が下がらない」「投資に向いている」と話題になっており、相場の上昇が続いているのです。
ロレックスの価格高騰は、世界情勢不安やコロナ禍、為替相場などの影響を受けて右肩上がりに続いてきました。
2025年も定価のアップがあり、実勢相場の上昇が続きました。
そして、2026年も定価引き上げがあり、実勢相場や中古相場の上昇は続きそうです。
これからオルタナティブ資産として、ロレックスに投資したいと考えている方にとって、ロレックスの価格高騰がいつまで続くかは非常に気になるポイントですね。
これまでに購入した方も、今後購入を考えている方にも注目してほしい、ロレックスの高騰の行方について解説します。
ロレックスは現在バブルと呼ばれるレベルの高騰が続いています。コロナ禍で一時生産・購買ともに落ち込みましたが、すぐにピークまで急騰しました。
その後も細かな高下はあるものの、長期的に見れば右肩上がりの状況は続いています。
世界的な金・金属価格の値上がりや情勢不安を考えれば、今後もロレックス投資人気は続くでしょう。
現状の売上高やブランド力の向上を見れば、ロレックスが現在の厳しい生産調整を廃止することは、しばらくは考えられない状況です。
世界的時計メディアの「HODINKEE」によれば、3,000スイスフラン(約60万円)以上の高級腕時計の2025年度売上高シェアにおいて、ロレックスが6割を占めているとスイスのヴォントベル銀行が報告しているそうです。
ロレックスは2年連続の減産に加え定価を引き上げたにも関わらず、売り上げを伸ばして高級腕時計市場のトップを独走しています。
同メディアによると、世界の高級腕時計ブランドが集中するスイスの業界は、金価格高騰やスイスフラン高による打撃を受けており、ロレックスの立ち位置が覆される不安はしばらくないと考えられるでしょう。
ロレックスが腕時計業界で盤石ともいえるハイポジションを確立しているとはいえ、突然の変動はどんな市場でも起こり得ます。
ロレックスの価格が下落するとすれば、その要因は為替の変動によるもの、もしくは景気後退でしょう。
しかし、これまでも一時的な下落は何度もあり、そのたびに回復してさらなる上昇を続けています。
例えば、中国の不動産バブルが崩壊した際はロレックスも「バブル崩壊」という報道が飛び交いました。
実際に中国経済の悪化により購入者が減り、転売目的の保有者が一斉に手放したことで、一時的に市場に多くのロレックスが放出されて、価格が低下しました。
ただし、ロレックスは中国の顧客だけに頼ったマーケット展開を行っているわけではありません。
中国の影響によるロレックスバブル崩壊があっても、世界的な価格上昇傾向はすぐに上向きました。
新たにイランとアメリカ・イスラエルとの間で戦争が始まり、世界情勢は一層ひっ迫した状況になっています。
世界的な情勢が不安になるほど、安全資産であるロレックスの人気は高まりますが、ロレックスの生産量は増えないため、しばらくは右肩上がりが続きそうです。
ロレックスは数年にわたって年に1、2回の頻度で定価の引き上げを行っています。
2023年から2026年の調査では、年平均約8%の上昇となっています。 実勢相場は定価をはるかに凌ぐ高値が続いています。
また、新品モデルを正規店で手に入れることが難しいため、中古市場価格も上昇しています。
ロレックスは全体的に見て、甚だしい値上げが続いている状態です。
しかし、スイスの高級腕時計業界のシェア6割を占め、日本をはじめ世界中で大変な人気が続いています。 ロレックスはなぜ値段がぐんぐん上昇しても、売れ続けるのでしょうか。
高くてもロレックスが売れる理由について解説します。
ロレックスには、定価以上の価格、つまり高い実勢相場で取引されるモデルが多数存在しています。
なぜなら、人気モデルを定価で購入することが難しいためです。 ロレックス正規店では、来店しなければ腕時計を購入できません。
また、人気の高い一部店舗では、事前来店予約に抽選を導入しています。 抽選に当たって来店できても、人気モデルに出合えるとは限りません。
購入のためにいくつもの店舗を何度も訪れる「ロレックスマラソン」を行うファンも、多数存在します。
そのため、正規店ではなく、中古品や並行輸入品などを扱う高級腕時計専門店などでの販売価格、実勢相場が、定価よりもはるかに高額なモデルが生まれてしまうのです。
実勢相場が定価を上回っているモデルを一部ご紹介します。
| モデル | 2026年 定価 | 実勢価格 |
|---|---|---|
| デイトナ126500LN(ホワイト) | 2,499,200円 | 6,080,000円 |
| GMTマスターII 126710BLRO |
1,780,900円 | 4,180,000円 |
| エクスプローラーI 124270 |
1,177,000円 | 1,546,000円 |
デイトナは定価の2.4倍、GMTマスターIIは2.3倍と、大幅にアップしています。 エクスプローラーⅠはロレックスの中でもシンプルで定価も落ち着いており、エントリーモデル的な立ち位置でしたが、ついにステンレススティールモデルの定価が100万円を超えました。
実勢相場に至っては、定価よりも35万円程度アップしており、高値で取引されていることがわかります。
定価よりもはるかに高い価格がつけられているのは、「正規店の定価品が買えない上に供給不足」の現状が原因です。
つまり、正規店で定価の品が買えないため実勢相場が跳ね上がり、それでも需要が減らないため、価格が下がらないのです。
次項では、なぜ実勢相場が跳ね上がっても需要は減らないのか、理由を解き明かします。
ロレックスの価格が年々高くなっていても売れ続ける理由のひとつは、資産として安定した価値を維持し続ける「ブランド力」です。
ロレックスはブランド力を強化するために、様々な企業努力を重ねてきました。 そのひとつが非常に巧みな広告戦略です。
ロレックスは様々なプロスポーツや冒険家の挑戦との歴史を、所有物のストーリー性を重視する新富裕層に向けて発信しています。
また、SNSを含めたメディアを積極的に活用。いかに希少性が高く投資に向いているかについて、「転売防止策」などを逆手に取ることで喧伝することに成功しています。
ロレックスの真骨頂である、優れた新ムーブメントや新素材の開発にも力を入れ、華々しい新作発表と衝撃的かつ突然の廃盤決定により、ファンの購買意欲を一層高めることにも巧みです。
メディアや顧客の心理を巧みに操作してステータス性や投資価値をアップさせ、資産価値が揺るがない強固なブランド力が培われています。
ロレックスは、希少性を高めるための戦略として製造数を厳しく管理しており、2024年・2025年は連続して減産しています。
世界中どこへいっても高い知名度を誇り、「成功者・富裕層の証明」と認識されてても手に入らないロレックスに対して、顧客は「喉から手が出る」ほど欲しいと感じる飢餓状態にさらされます。
飢餓マーケティングと呼ばれる状態を維持する生産体制が、ロレックスの希少性と顧客の欲求を高め続け、高くても買う人が増えて実勢相場、中古価格が右肩上がりとなります。
さらに、世界中に高い需要があるにもかかわらず、大量生産せずに丁寧な手仕事による少数製造を行うことで、プレミアム感が強化されています。
定価をはるかに上回る相場でも売れ続けることで、資産価値、それも有事に頼れる安全資産としての価値が引き上げられるのです。
参考:「スイスのヴォントベル銀行の報告書によると、ロレックスは2025年に減産を実施」|HODINKEE
ロレックスの価格が右肩上がりに上昇し続けている今、買うべきなのか、もう少し待つべきなのか迷う方は少なくありません。
結論から言うならば、「買えるチャンスがあるなら、その時に買うべき」です。買える時に買う、がロレックス購入の基本姿勢です。 ロレックスを買うべきか否かをどう判断するべきか、買う場合の選び方、さらに売却を考えている方に知って欲しいポイントについて、より詳しく解説します。
資産目的でロレックスの購入を考えている場合は、早期の購入が有利です。投資目的であれば、価格の上昇幅が予測されるうちに購入することがおすすめです。
ロレックスの価格を上向かせている金高騰や世界情勢不安などの要因は、現段階では今後も続くと考えられます。
ロレックスの価格が右肩下がりに下降を続ける要因は、今のところ見つけられません。
しかし、コロナ禍のように需要も供給も激減させる事態は、いつ起きるかわかりません。
また、今後さらにロレックスが手に入りにくくなる可能性もあります。例えば、日本で行われている購入制限の更なる厳格化が行われるかもしれません。
購入制限とは、日本ロレックスが定めた、日本国内だけで行われている人気モデル転売防止のための厳しいルールです。
以上の厳しい制限は、ロレックスの転売を防ぐためのルールで、日本では正規店での購入がより難しい状況となっています。 購入制限がさらに厳しくなれば、中古や並行輸入品など実勢相場もよりアップします。今よりも価格がヒートアップしないうちに、購入しておいた方が良いでしょう。
投資目的よりも、実際に好きな腕時計を身に着けたい、手に入れたいという「実需目的」の購入であれば、価格の上下よりもモデル選びが大切です。
欲しいモデルやカラー、素材などが決まっているのであれば、より手に入れやすい品番を調べましょう。
また、ロレックスの腕時計が欲しいけれどモデルは決まっていないという場合は、どんなモデルなら手に入れやすいか、予算内に収まるかをチェックすることがおすすめです。
ロレックスの人気モデルを新旧多く揃えている高級腕時計専門店では、ロレックスの専門家であるスタッフが相談に乗ってくれます。
ロレックスは中古市場も非常に活気がありますが、人気モデルはすぐに売れてしまうことも少なくありません。
気に入ったモデルが予算内で見つかったら、なるべく早く決断できるように、思い立ったらすぐに準備を始めたいですね。
手元にロレックスの腕時計があって、売却を検討しているのであれば、高値圏にある今がチャンスです。
まず、2026年1月に定価の引き上げがありました。定価上昇の影響が中古市場を刺激したため、買取価格もアップしています。
また、為替相場は円安ドル高が続いており、インバウンドや海外バイヤーからの人気も上々です。海外の顧客への在庫を確保するため、買取市場では高値がつきやすい状況です。
デイトナやGMTマスターⅡをはじめとする人気モデルは、安定的なリセールバリューを維持しており、定価を超える高値で売れています。
さらに、売却せずに持ち続けることでリスクも発生します。長期間持ち続けるとオーバーホールなどの維持費がかさみますし、状態の劣化から価値がダウンする恐れもあります。
売却を狙っている方は、日々のレートに一喜一憂するよりも、息が長い高値圏に目を向けてこの機を逃さないようにしたいですね。
ロレックスの価格は、定価・実勢相場・中古相場・買取相場いずれも、2026年は上昇傾向が予測されます。
投資目的の購入を考えている方は、ロレックスが安全資産として注目されている今こそチャンスです。
また、趣味で購入したいと考えている方は、今後ますます手に入りにくくなることを考え、早めに欲しいモデルをセレクトし、出合えたときにチャンスを逃さず買えるようにしておきたいですね。
売却を考えている方も、高値圏にある現在が売り時です。手元に置いて汚れや破損で価値を落としてしまう前に、より高値で売却できるようにしておきましょう。



