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オーデマピゲ・パテックフィリップ・ヴァシュロン買取強化

オメガ, 価格高騰モデル, 時計買取, 買取相場

オメガ派は知っておきたいスピードマスター プロフェッショナルの価値

オメガはシーマスターやコンステレーション等、歴史的名機を数多く抱えるブランドです。

そんな中でもフラグシップ(旗艦モデル)と言えば、スピードマスター プロフェッショナルが挙げられるでしょう。

歴史あるクロノグラフと言うだけではなく、時計業界唯一のNASA公式装備品として月面着陸に携行されたという壮大なストーリーを持つコレクションで、「ムーンウォッチ」の称号でも親しまれてきました。

もはや説明不要の魅力を有するスピードマスター プロフェッショナル、実は現在、市場で品薄傾向にあることをご存じでしょうか。

もともと非常に人気が高く、どの時計専門店でも絶対に在庫を切らせないモデルの一つです。しかしながらここ最近の品薄から、各店で争奪戦状態に。

その影響をモロに受けているのが、スピードマスター プロフェッショナルの買取相場です。

歴史・ステータス・人気いずれも抜群のオメガの買取相場―すなわち資産価値,リセールバリュー―と言ったものが、過去最高と言っても良いほど上昇しています。

この記事では、オメガが誇るスピードマスター プロフェッショナルの魅力ときわめて高い価値について解説するとともに、今後の相場動向を考察していきたいと思います。

オメガ スピードマスター プロフェッショナル

 

オメガが誇るスピードマスター プロフェッショナルとは?

スピードマスターは1957年に誕生した、オメガのクロノグラフモデルです。

長い歴史の中で様々な変遷を経ており、また現行には数多くの派生モデルが存在します。そのためひとくちに「スピードマスター」と言っても、どの時計を指しているのかわからない。そんなお声を頂くこともしばしばです。

こんな中で「プロフェッショナル」の文字が冠されたコレクションが基幹モデルに当たります。

その出自は「ムーンウォッチ」。とは言え誕生当初から宇宙開発を視野に入れていたわけではありません。

その沿革と、スピードマスター プロフェッショナルがどういったモデルなのかを本項では解説いたします。

 

①沿革

スピードマスターが誕生した1950年代~1960年代は、製品としてのクロノグラフが開花しつつあった時代です。

機械式クロノグラフが発明されたのは19世紀後半ですが、高精度化や小型化が大幅に促進されたのは第一次・第二次世界大戦下の軍事需要が大きいでしょう。とりわけ航空機器が発達したことで精密な計測技術が重宝されることとなりました。

戦後も各メーカーのクロノグラフ開発の勢いは目覚ましく、オメガのスピードマスターの他にはブライトリングのナビタイマー(1952年)、セイコー クラウンクロノグラフ(1964)、ロレックス デイトナ(プレ機は1950年代)等がリリースされています。

スピードマスター 1stモデル

二世代のスピードマスター(画像出典:https://www.youtube.com/watch?v=w8-DdurbLKw)

 

オメガは1957年にスピードマスター プロフェッショナルをリリースして以降、内外にアップデートを加えていきます。

1959年に第二世代、1963年(1959年説もあり)に第三世代、1965年に第四世代…

発売から60年以上が経過する現行スピードマスター プロフェッショナルは第七世代を迎えており、ますます時計業界での存在感を高めています。

一方で基本デザインは歴代モデルで踏襲しており(ただし現在のデザインが出来上がったとされるのは第四世代)、クラシカルで上品なクロノグラフとしても語られています。

オメガ スピードマスター プロフェッショナル

なお、オメガやロレックスといった実用性に長けた高級ブランドは、確固たる中古市場を有しています。そのため生産終了した過去モデルでも比較的出回っていますが、アンティークの時代は別物。

スピードマスターであれば初代に至っては「幻」などと称されており、オークション級の相場と稀少性を誇ります。初代ほどではないにせよ第二~第四世代も入手しつづらく、市場では高値で売買されることとなります。

一方で第五世代以降のモデルは比較的流通しています。

前述の通りオメガ製品は実用性に長けており、年式の古いモデルであってもメンテナンス技術が流通。しっかりとオーバーホール等のケアをしてあげれば現役で問題なくお使い頂ける個体が少なくありません。

スピードマスター プロフェッショナルはオメガの歴史ある名機として、いつも市場の中心にいると言っても過言ではないでしょう。

 

②スピードマスター プロフェッショナルの概要

このように深い歴史から成り立つスピードマスター プロフェッショナルですが、いったいどのようなモデルなのでしょうか。

特筆すべき点はこちらです。

 

・NASAの公式装備品として用いられたスピードマスター「ムーンウォッチ」のDNAを引き継ぐ
・レマニア製手巻きクロノグラフ
・ムーンウォッチとしてのストーリーを感じさせる特別な化粧箱

 

NASAの公式装備品については、既にご存じの方が多いでしょう。ただし、実際に宇宙遊泳を果たしたのは、公式認可される以前のことでした。

オメガ スピードマスター プロフェッショナル

出典:https://www.omegawatches.jp/ja/planet-omega

時は1962年。

マーキュリー計画(人類史上初の有人宇宙飛行計画として有名)にて宇宙飛行士ウォルター・シラーが個人的にスピードマスターを着用します。ちなみにこのウォルター・シラーはその後のジェミニ計画やアポロ計画でも活躍した、NASAにおいてきわめて重大な宇宙空間のスペシャリストです。

その後1965年にNASAの厳格な複数テストを突破し、晴れて同組織の公式装備品へ。1969年のアポロ11号計画を中心に、計6度の月面着陸プロジェクトに携行されることとなりました。。

こういった背景から「ムーンウォッチ」の称号を獲得したスピードマスター プロフェッショナルですが、実は特に宇宙開発は視野に入れて作られた時計ではありませんでした。前述の通りクロノグラフという機構自体が時計業界で流行しつつあったこと。同時代に一世を風靡したモータースポーツにどちらかと言えば照準を当てて作られたことが時代背景から垣間見えます。

そのためウォルター・シラーが携行したモデルもNASAのテストを突破したモデルも、特別仕様でもなんでもなく市販品だったとか!

しかしながら現在ではこの壮大なストーリーはスピードマスターの大切な箔となっていることはご存知の通り。あえて「プロフェッショナル」の名を設け、同コレクションの中でも特別な位置へとスピードマスターを押し上げています。

 

オメガ スピードマスター プロフェッショナル

この背景を裏付けるもう一つのスピードマスター プロフェッショナルの仕様として、「レマニア製手巻きクロノグラフ」が搭載されていることも特筆すべき点です。

レマニアについては次項の「スピードマスター プロフェッショナルの価値を押し上げるムーブメントの存在」でも詳述しますが、1884年に創業した老舗ムーブメントメーカーです。

正式名称ヌーベル・レマニアを時計業界で知らない人ほとんどいないでしょう。現在はブレゲに吸収されてはいますが、レマニアはただの一メーカーに留まらず、クロノグラフの歴史に大きな軌跡を残しました。

このレマニア製クロノグラフを搭載した有名モデルは枚挙にいとまがありません。

例えば初代~第四世代のスピードマスター プロフェッショナルに搭載されたCal.321のベースはレマニア製Cal.27CHRO C12ですが、これはパテックフィリップやヴァシュロンコンスタンタン,オーデマピゲといった雲上ブランドでも活躍しました。

※Cal.321

スピードマスター プロフェッショナルには、初代からレマニア製ムーブメントを改良しつつ、連綿と同機械が受け継がれ続けているのです。

ちなみに現代の機械式時計の主流は「自動巻き」であるにもかかわらず、スピードマスター プロフェッショナルはあくまで「手巻き」にこだわります。プロフェッショナルの名前のつかないスピードマスターは自動巻きモデルが少なくないにもかかわらず。

それは、このレマニアをベースにしているから、ということもあるでしょう。
加えて宇宙空間は自動巻きのローターが回転せず、巻き上がらないからあえて手巻きを採用している…なんて説も囁かれています。

 

最後に時計そのものとの関連は薄くなりますが、スピードマスター プロフェッショナルには特別な化粧箱が付属してきます。

ずいぶんと大型の化粧箱の中には特別冊子やメダリオンが収められており、スピードマスター プロフェッショナルの特別感をお楽しみ頂ける一端となっているでしょう。

 

 

スピードマスター プロフェッショナルの価値を押し上げるムーブメントの存在

オメガ スピードマスター

前述の通り、スピードマスター プロフェッショナルを権威づける一つの要素に「ムーブメント」が挙げられます。

当該モデルのムーブメントは、レマニアが1942年に開発したCal.27CHRO C12がベースになっているためです。ちなみにこれまた前述しましたが、このムーブメントは雲上ブランドの銘クロノグラフの歴史も彩ってきました。

もちろんあくまで「ベース」であり、全く改良が加えられていない、ということと同義ではありません。

天才時計技師アルバート・ピゲ氏の設計のもと、1949年にオメガ専用のCal.321へとリファインされました。

このCal.321、ファンをして「垂涎」と言わしめる逸品です。スピードマスター プロフェッショナル初代~第四世代の相場がきわめて高値なのは、稀少性に加えてCal.321の見事さも小さくない影響を与えています。

スピードマスター プロフェッショナル 4th 105.012-64

特徴としては、テンプの振動数が18,000/時といわゆる「ロービート」であるにもかかわらず高精度なこと。由緒正しいコラムホイール式(現在のスピードマスターはカム式)を採用していることでクロノグラフの精密な制御・操作が可能なこと。そして何より直径27mm・厚さ6.7mmで、ケース厚を出さずにスピードマスター プロフェッショナルのクラシカルテイストを堅持していることが挙げられます。

また、手巻きクロノグラフゆえにローターが無い分、精緻なムーブメントの世界観をお楽しみ頂けるというのも大きいでしょう。

 

このCal.321もまた、時代に即してアップデートが加えられていきました。

1968年、スピードマスター プロフェッショナルが第五世代へ突入するとともに、Cal.321からCal.861へと変更されます。

ベースはCal.321ですがクロノグラフのクラッチが複雑な形状のピラホイールから合理的なコラムホイールへ。大量生産の時代に入り、量産化に適した設計に改良されました。

また、テンプのひげゼンマイが平ひげに変更され、振動数は18,000から21,600とハイビートに。精度の安定化を図りやすくなっています。

この第五世代は約30年近くも生産された後、1996年に第六世代へと移行。この世代より搭載されることとなったCal.1861は、現行第七世代にまで続く名機として君臨します。

Cal.1861はCal.861からそこまで大きな変更はなく、メッキ処理がロジウム処理に変わった程度に留まります。

しかしながらこの世代よりシースルーバックモデルが登場し、「見られる」ことを意識したCal.1863も同時に製造されることとなりました(スペックは同一)。

 

そして時代はさらに下って2019年!さらにこちらのCal.1861をアップデートした、Cal.3861が登場しました!

スピードマスター プロフェッショナル Cal.3861

出典:https://www.omegawatches.jp/ja

なんと、手巻きクロノグラフでありながら、コーアクシャル機構およびマスタークロノメーターを搭載した逸品です!

この二つは、現在のオメガの高度な時計製造技術を如実に表す独自機構です。

簡単に解説すると、コーアクシャルとは脱進機の設計の一つで、「パーツの摩耗を提言する」といったものです。通常機械式時計は3~5年に一度オーバーホールが必要であったところ、コーアクシャルによって8年~10年間隔へと延長させることとなりました。
つまり、オーバーホールにかかる費用が半分になった、と。

さらにマスタークロノメーターとは、オメガとMETAS(スイス連邦計量・認定局)が共同開発した新しい工業規格で、COSC(クロノメーター規格)を超える厳格な時計への製品テストを課すものです。

特筆すべきは耐磁性能。

マスタークロノメーター認定機では理論上、15,000ガウスもの高い磁気下での使用を可能としており、機械式時計にありがちだった「磁気帯び」リスクを驚くほど低減することとなりました。

従来は自動巻き機構に搭載されてきたコーアクシャル・マスタークロノメーターですが、この度ついに伝説のスピードマスター プロフェッショナルにも搭載される運びとなったようです。

もっとも、2019年には限定生産スペシャルエディションとして登場しており、従来からの第七世代Cal.1861搭載モデルが併売されていました。ただ、今後世代交代が進むことは必至でしょう。

Cal.3861

出典:https://www.omegawatches.jp/ja/

 

このようにスピードマスター プロフェッショナルは、ムーブメントに大きなストーリーと価値が込められています。

さらにCal.321を始めとした歴代ムーブメントはメンテナンス性に非常に優れていることも大きな魅力であり特徴です。

と言うのも、どれだけ素晴らしい名機が内蔵されていたとしても、メーカーでしかメンテナンスできなかったり(しかも本国対応…なんてことも!)、そもそも経年に耐えられない造りだったりしては、資産価値ある時計とは言えません。

メンテナンスをしっかり行うことで現役世代でも使える。スピードマスター プロフェッショナルはこれがあるからこそ、中古市場で大きな存在感を示しており、高い資産価値(リセールバリュー)を誇っていると言えるでしょう。

 

ちなみに本稿のメインテーマからは余談となりますが、Cal.3861がリリースされた2019年、同時に往年の名作Cal.321が復刻を果たしました!2019年はアポロ11号計画から50周年の節目にあるため、オメガにとっては特別な一年だったのでしょう。

オメガ スピードマスター 2020年新作

出典:https://www.omegawatches.jp/ja/watches/speedmaster/moonwatch/calibre-321/product

ブレゲから金型を移管し、現代風のリファインは加えたものの、大変忠実な復刻となっていることで話題です。

Cal.3861同様に量産化はされておらず、2019年にプラチナ製モデルが、次いで2020年にステンレススティール製モデルがリリースされましたが、まだ市場には流通しきっていない状態です。

ファーストデリバリーがどれほどだったかは定かではありませんが、相当なプレミア価格が付くのでは・・・そんな風に語られる逸品です。

 

 

スピードマスター プロフェッショナルの相場と今後の資産価値

オメガ スピードマスター プロフェッショナル 311.30.42.30.01.005

オメガを代表するスピードマスター プロフェッショナルがどのような時計であるか、お伝えできたでしょうか。

さて、本稿のメインテーマである「価値」となりますが、冒頭でもご紹介しているように、現在品薄ぎみで新品並行相場が上昇傾向にあります。

なぜ品薄となったか。

理由は様々ですが、その一つに新型コロナウイルスの影響が挙げられます。

これはオメガのみならずロレックスやタグホイヤー,ウブロにパネライといった海外人気ブランドの全てに言えることなのですが、市場での流通量が激減しているのです。

なぜなら2020年3月頃から各国では、緊急事態宣言の発令やロックダウンが開始し、各メーカーの工場も休止せざるを得なかったためです。同時に販売店も休止に追い込まれ、観光客を始めとした一般ユーザー,そして業者の仕入れも激減。そもそも人や物の行き来が制限され続けている状況のため、なかなか国内にモノが入ってこない状況が続いているのです。

 

一方でオメガの需要は依然として高い状況が続いています。

とりわけスピードマスター プロフェッショナルのような時計としても、歴史も、ステータスもある人気モデルは飛ぶように売れています。需要と供給のバランスが崩れた結果、相場が右肩上がりに上がっている状況なのです。

そうなってくるとますます上がるのが「買取相場」です。資産価値の一つの指標にもなりますね。

品薄なのに需要が止まらない・・・こういった状況下において、各時計専門店は個人買取にとりわけ力を入れている状況です。業者仕入れや海外仕入れが難しくなる今、高額でいいから買って在庫を増やしたいというマインドが生じるためです。

他店競争の中で買取相場が上がれば上がるほど、今スピードマスター プロフェッショナルをお持ちの方は大きな売り時を迎えている、と言えます。

具体的な買取相場の数値を見てみましょう。

 

①スピードマスター プロフェッショナルの買取相場推移

スピードマスター プロフェッショナル 311.30.42.30.01.005

スピードマスター プロフェッショナル 311.30.42.30.01.005

スピードマスター プロフェッショナル ムーンウォッチ クロノグラフ 311.30.42.30.01.005

第七世代であり、現行の最も定番なスピードマスター プロフェッショナル 311.30.42.30.01.005です。

2014年から製造されており、現在の定価は605,000円(税込)。

並行輸入店での販売価格の相場はおおよそ40万円前後で推移してきましたが、現在は40万円台後半です。それに比例して買取相場も上昇。現在の平均的なお買取り額は28万円、状態の良いものであればキャンペーン価格で中古31万円をご提示させて頂いております。

つまり、まだ39万円で販売されていた頃に当モデルをご購入できた方は、約7割ほどの買取率が期待できることを意味します。

 

また、シースルーバックの現行モデルの買取相場も必見。

スピードマスター プロフェッショナル 311.30.42.30.01.006

スピードマスター プロフェッショナル ムーンウォッチ クロノグラフ 311.30.42.30.01.006

スピードマスター プロフェッショナル ムーンウォッチ クロノグラフ 311.30.42.30.01.006

同じく2014年から製造されており、シースルーバックゆえに定価は715,000円(税込)と若干お高め。

並行輸入店での販売価格は40万円台半ば程度でしたが、今では56万円前後に・・・!

買取相場の平均は、中古も含めているにもかかわらず30万円台を突破。なお、当店キャンペーン価格では33万円でご案内させて頂いております。

 

311.30.42.30.01.005にしろ311.30.42.30.01.006にしろ、決して製造期間が短いわけではなく、流通量も豊富でした。

しかしながら前述した減産や仕入れ制限がここまで影響するというのは、オメガがコンスタントに売れている人気ブランドであるからに他なりません。需要はますます高まっていくのにモノがない。モノを仕入れるために各社が高額買取合戦を行う・・・こんなスパイラルが描かれている状況です。

 

なお、現行品の相場上昇に伴い、生産終了モデルも盛り上がりが顕著です。

 

スピードマスター プロフェッショナル 3570.50

オメガ スピードマスター プロフェッショナル 3570.50

スピードマスター プロフェッショナル 3570.50

一世代前のスピードマスター プロフェッショナルです。1996年~2014年まで製造されました。

ロレックスと異なり、オメガは「生産終了したモデルの相場が高騰する」といったことはあまりありません。しかしながら現行モデルの相場上昇に釣られて右肩上がりに。

「現行よりも安く買える方を」といった消費者が流れてきているということもあるのでしょう。

また、1990年代以前の個体は、実は製造期間が長くとも豊富に生産されていたわけではありません。この当時はクォーツショックと呼ばれる、激震が時計業界を渦巻いていた時代。安価なクォーツ時計に機械式時計が押されており、しっかりとした量産体制を敷くことが難しい時代でした。

 

アンティークに分類されるスピードマスター プロフェッショナルはもともと高値でしたが、こういった背景が手伝って第五世代以降(特に下がりrと呼ばれる個体が著名)へもその勢いが波及。

過去にスピードマスター プロフェッショナルをご購入された方は、今大きな売り時を迎えていると言っていいでしょう。

 

②今後の資産価値

今後、スピードマスター プロフェッショナルの相場がどのように推移し、資産価値は高まるのか下がるのか。

未来のことは誰にもわかりませんが、現状の高級時計市場拡大を見るに、今後も勢いが続くといった見方が優勢です。

加えて、現行の311.30.42.30.01.005および311.30.42.30.01.006の相場がさらに上がるのでは・・・なんて見解も!?

この理由は、Cal.3861の存在です。

前項で新しくコーアクシャル&マスタークロノメーターを搭載したCal.3861が2019年にリリースされた、と解説いたしました。

現在、オメガはこの「新世代」へのムーブメントの移行に積極的に取り組んでいます。

当初はシーマスターを中心に行われていた移行が、スピードマスターの無印(自動巻きモデル)やデヴィルにも進み、ついに歴史的手巻きムーブメントにもテコ入れが加えられた、と…!

 

異なるムーブメントを同時従来Cal.1861を搭載していた現行の311.30.42.30.01.005および311.30.42.30.01.006が廃盤になるのではないか生産することは効率があまりよくありません。

そのため、今後Cal.3861への移行を機に、、と言うのです。

新型スピードマスターがどのような形になるかはわかりません。新しいCal.3861は厚みや直径がほとんど変わっておらず、従来通りのクラシカルで端正なクロノグラフが継承されると考えられます。

しかしながら20年にも渡って生産されてきたCal.1861がオメガのカタログから消えるとあって、話題性は十二分。2019年、アポロ11号計画から50周年の節目ということもあり、スピードマスターの全体的な相場が上がりました。これは、注目度が上がっていたことが背景として考えられます。

そこへきて、歴史的なCal.1861が廃盤となれば、時計業界やメディアは大きく取り上げるでしょう。

その際にどういった値動きを見せるか・・・

また、新型スピードマスターはいつリリースされ、どのように流通するのか・・・

今後のオメガの動向を追っていきたいと思います!

 

 

まとめ

オメガ スピードマスター プロフェッショナルの価値について解説いたしました!

オメガを代表する当モデル、きわめて壮大な歴史とストーリーを有していること。とりわけムーブメントに関しては熱狂的なファンも少なくなく、スピードマスター プロフェッショナルの価値を下支えしていること。

現在買取相場を右肩上がりに上げており、その相場感はモデルによらずスピードマスター プロフェッショナル全体に波及していることをお伝えできたでしょうか。

もし今使っていないスピードマスター プロフェッショナルをお持ちでしたら、一度査定だけでも出してみましょう!思わず査定額がつく可能性大です!

文:鶴岡

※掲載する情報は2020年9月現在のものとなります。

 

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この記事を監修してくれた時計博士

田所 孝允
田所 孝允

田所 孝允(たどころ たかまさ)

  • (一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
  • 高級時計専門店GINZA RASIN 販売部門 営業物流部長

1979年生まれ・神奈川県出身。
ヒコみづのジュエリーカレッジ ウォッチメーカーコース卒業後、アンティークウォッチ業界へ。販売・広報を経て、店長を務めていた。
現在はGINZA RASINで商品管理部のチーフに就任。仕入れや買取など、新品・中古・アンティーク問わず幅広い商品管理業務を統括している。
なお、アンティークウォッチへの情熱は健在。アンティークウォッチの買取査定はもちろん、記事執筆・監修にも力を入れている。時計業界歴18年。

監修記事一覧 >>監修者一覧 >>

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