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時計の雑学, 時計買取

これって売れる?リダン、アフターダイヤ、PVD、DLC加工等のカスタマイズされた腕時計の査定について

高級腕時計にリダン・アフターダイヤ・PVD/DLC加工といったカスタマイズを施す方が近年増えています。

その時計を末永く使う場合は問題ありませんが、仮に売ることになった場合、カスタマイズされた腕時計の査定はどのようになるのでしょうか。

今回は主なカスタマイズの説明と、査定への影響について解説します。

カスタマイズ時計 査定

 

文字盤のリダンって何?

時計用語でリダンとは経年劣化した文字盤(ダイヤル)を修復することをいいます。

長年使用された時計は紫外線や水分の影響で文字盤を変色させるだけではなく、塗装のはがれ、また塗装が部分的に浮き上がり、汚れたように見えることもあります。それらは、文字盤再生(リダン)により修理が可能です。

広義では大まかに言って下記の3つのリダンに分けられます。

 

1.古くなり視認性が著しく劣ったダイヤルを修復する目的のリダン

■変色、腐食があり修正したい
■文字盤がすでに製造中止
■交換だと値段が高すぎる

上記の理由から、元のダイヤルを忠実に再現する、本来のリダンです。専門業者に依頼したり、メーカーの純正オーバーホールのメニューとして実施していたりする場合もあります。

 

2.本来の、メーカー純正の製品では存在しないダイヤルにする

個人的な特注品の作成を目的としたリダンです。カスタムリダンともいわれております。

 

3.別の製品のダイヤルに似せて作る、または全く同じに様に作り替える

コチラもカスタムリダンの1つです。ケースは今の時計がいいけど、文字盤は別のモデルの方が好きといった場合に依頼される場合があります。

 

アフターダイヤって何?

ダイヤ無しモデルを購入後、専門業者に依頼して後付でダイヤをセッティングした物のことを「アフターダイヤ」と言います。

通常、ベゼル(文字盤の周囲)に小粒のダイヤ(メレダイヤ)をたくさん配置することがありますが、場合によっては、文字盤全面をダイヤモンドで敷き詰めたり、ブレスレット部分にもダイヤモンドを埋め込んだりすることがあります。

ダイヤモンドを使用した腕時計はメーカーからも公式に販売されており、それらはアフターダイヤとの対比で純正ダイヤ(または単に純正、純正品)と呼ばれます。そして、メーカー純正のダイヤモンドがセットされたモデルは、ダイヤモンドがセットされていないモデルに比べてかなりの高値になるのが一般的です。

ダイヤモンドウォッチ

純正ダイヤと比較すると、ベースとなるダイヤ無しの時計を購入し、同様の時計に見えるようにダイヤモンドをアフターで設置すると、工賃を含めた合計価格は割安に抑えることが可能です。そのため、アフターダイヤを依頼する人は後を絶ちません。

 

PVD、DLC加工って何?

 

PVD加工とは

金属の表面処理技術のひとつで「physical vapor deposition」の頭文字からきた略称になります。

PVDはケースやベルトに施される加工技術の1つですが、主な工程は下記のとおりです。

 

【高真空装置の中で、”チタン・ジルコニウム・炭化水素”といった薄膜の材料を加熱させることで、物質は蒸発・イオン化。そこに反応ガスを吹き込むと金属加工物が生成され、それを物質に蒸着させる】

 

要訳すると、チタンなどをイオン化してコーティングするのがPVDです。

PVD加工された腕時計で最も多く見られるのは”黒”ですが、茶や青など黒にかぎらず様々な色を表現することも可能です。

時計 PVD加工

チュードル ヘリテージ ブラックベイ ダーク 79230DK / タグホイヤー カレラ1887 CAR2A80.FC6237

 

DLC加工とは

「Diamond-Like Carbon」の略で、その名の通りダイヤモンドのように硬いコーティングのことをいいます。主に炭素と水素で構成される非晶質のカーボン硬質膜の事を指し、アモルファスカーボンとも呼ばれているのも特徴です。

DLCは非常に硬く耐摩耗性に優れ、生体適応性に優れるコーティングで金属アレルギーを起こしません。

腕時計 DLC加工

ブライトリング スーパーオーシャン 44 スペシャル M192B92OPB / ゼニス エルプリメロ クロノマスター1969 トリビュート

 

アフター加工、カスタマイズされた腕時計って売れるの!?

結論からいうと売却することはできますが、加工前の金額と同じか、それ以下の査定金額になってしまうことがほとんどです。

何故かというとカスタムが施された腕時計は、メーカーでメンテナンスができないからです。

メーカーでは基本的にカスタムされた腕時計を改造品とみなし、修理を受け付けてくれません。

 

最後に

腕時計のカスタムは他の時計にはない魅力を引き出せるメリットがありますが、メーカーでのメンテナンスができなくなるというデメリットもあります。

自社で修理工房を持っている専門店もありますが、やはりメーカーで修理をしてもらえないのは不安ですよね。

また、売却時には値下がりしてしまう可能性が高いので、よほどの拘りがない限り腕時計のカスタムは控えた方がよさそうです。